バレエ用語って覚えにくいし、聞き取りにくい…
フランス語源のものが多くて、耳に馴染みがないし…
バレエを始めた頃、先生の言ってることがよく聞き取れず、買った一冊がこれ。
新書館が出している「バレエ用語集」。
小さくて、薄くて、軽いのに、一通りの言葉は載っているし、小さく写真も出ているのでわかりやすいです。
カバーを外せば薄いピンク一色で、タイトルも目立たず、さりげなく持ち歩けます。
「アラスゴンド」は「ア・ラ・スゴンド」なんだ!とか、
「スッス」じゃなくて「シュ・スー」なのか!とか、
この本で初めて知りました(笑)
索引も付いていて、わからない言葉を調べるのも使えるし、一通り目を通しても頭が整理されます。
バレエレッスンあるあるですが、レッスン中にバレエの先生がパ(ステップ)の説明をするときに、語源の説明をされることがありますよね。
この本でも、それぞれのパの名前に語源の説明が添えられていて面白い。
ピケは「刺す」
フォンデュは「溶ける、柔らかくする」
フラッペは「たたく、打つ」
多くのパの名前はその本質的な動きを表す言葉からつけられていますが、
そんな中でちょっと異色なのは「シソンヌ」。
このパを考案した16世紀の伯爵の名前からとったらしい…
フィギュアスケートで言ったら「ビールマンスピン」、体操で言ったら「塚原跳び」(古い!)みたいな感じ?
でも、シソンヌって、大発明って感じの技ではないですよね。両足で飛んで片足て降りる。とてもシンプルなパです。考案した人の名前がつくなんて、ちょっと意外…
と思ったら、やはりこれには異説があるらしい。(異説はこの本には出てませんが)
バレエ研究家の赤尾雄人さんは自著「バレエ・テクニックのすべて」の中で、「分離・分割」を意味するイタリア語scissioneが変形したのではないかという説を唱えられているそうです。
ちょっと話がそれました…
ひとつひとつのパがわかるようになると、バレエを観るのもとても楽しくなります。
バレエ鑑賞用にもおすすめです。
巻末には簡単ですが「鑑賞にも役立つ舞台用語集」もついています。
★最後までお読みいただき、ありがとうございました。