すでに終了してしまっていますが、文京区の弥生美術館で開催されていた「田村セツコ展 85歳、少女を描き続ける永遠の少女」を観に行きました。
たまたま近くで用事があり、何の気なしに立ち寄ってみたのですが…なつかしかった!
小学生の頃、サンリオが発行していた「いちご新聞」で連載されていた連載「HAPPY おばさん」。楽しみにしてたな〜。
同年代の方なら、わかっていただけるのではないでしょうか?
単に可愛らしい少女のイラストではなくて、バレエシューズにボーダーソックス、首には黒のリボンのチョーカーとか、独特のスタイルがあったんですよね。
田村セツコさんは現在85歳、イラストレーターとしてデビューしてから65年だそうです!
デビュー時から現在まで、さまざまなイラストやグッズが展示されていましたが、そんななかでふと目に留まったのが、趣味の俳句のコーナー。
短冊に書かれた田村さんの自作の俳句がいくつか展示されていたのですが、そのなかにこんな句が。
「年の暮れ 回転不足の バレリーナ」
説明などは一切書かれていなかったのですが、一体どういう状況なんだろう、これ 。
でもなんだかジワジワくる…笑。
田村セツコさんご自身が、バレエをやってるわけじゃないよね?と調べてみましたが、そういう情報はでてこなかった。
代わりにこんな絵本を見つけました。(やっと本題です)
ポップアップ絵本『いつか きっと バレリーナ』
文:石津ちひろ
絵:田村セツコ
ポップアップデザイン:吉川和正
なんだか気になって、思わず買ってしまいましたよ。
2014年の出版で、もう中古しか販売されていなかった。
ポップアップ絵本(昔は”とび出す絵本”っていってた)なので、どんな状態かわからなくて不安だったけど、ネットで一番状態のよさそうなやつを探して購入しました。
楽天ではもうこれぐらいしか出てこない。こちらの状態は「中古-可」…。
バレリーナを夢見る少女の物語。
全12ページで新刊なら定価(1,800円+税)って「随分高いな」と思ったのですが、届いてみて理由がわかった。ポップアップがめちゃくちゃ凝ってる。
「絵本ナビ」のYouTubeチャンネルに動画がアップされています。
動画からもわかるように、はじめのページのポップアップは「プリエ」。地味だけどバレエの基本中の基本であるプリエから始まるなんて、いいですよね。
後半のグランジュッテとかリフトとか、再現度がすごいです。
バレエのポーズもなかなかちゃんとしています。脚の向きとか、手の形とか。
このへんがきちんと描かれてないとガッカリしますよね。さすが田村セツコさん。
というわけで、私のバレエコレクションに可愛い一冊が加わりました。
こういう絵本、もっとあってもいいのに。
★最後までお読みいただきありがとうございました。