「遅い!」と言われそうですが、『ダンス・ダンス・ダンスール』にハマりました。来年アニメ化も決定した、ジョージ朝倉さんの大人気バレエ 漫画です。
子供の頃は「りぼん」を愛読し、漫画大好きだったのですが、大人になってからは遠ざかり、漫画情報にもすっかり疎くなっております。
『ダンス・ダンス・ダンスール』は絵的にいまどきの漫画という印象だったので、昭和漫画育ちの私に馴染めるかな〜と思ったのですが、第1 巻を読んだら…もう止まらなくなってしまった。
はじめは5冊ずつ注文していたのですが、届くと一気に読んでしまって、色々と日常生活に差し障りが出るので(笑)、2冊ずつ注文して最新刊の21巻まで読了。
『ダンス・ダンス・ダンスール』は、子供の頃出会ったバレエに衝撃を受けた村尾潤平が、13歳という年齢でバレエを始める物語。最新刊21巻での潤平は17歳。ニューヨークでプロのダンサーになるための研鑽を積んでいるところです。
バレエの輝き、舞台を観た時の高揚や衝撃は、2次元で音も出ない漫画で表現することって本当に難しいと思うのですが、舞台のシーンの迫力がすごいんですよね。
主人公の潤平はもちろんのこと、登場するキャラクラーが皆それぞれに魅力的!ほんとうにちらっとでてくる脇役であっても(潤平の相手役、夏姫ちゃんのお父さんとか 笑)、そのひとの人生、バックボーンを感じさせるのです。世界的振付家○ジャールならぬバシュラールの元にいた岩井先生とか、○川哲也氏激似の銀矢さんとか…あげればキリがない。
個人的にお気に入りは日本で潤平を指導していた中村先生。「俺の教えはお前の中にある。」…18巻は泣けた。
そして何より面白いと思うのは、ひとりの少年の成長物語にとどまらず、クラシックバレエという芸術表現の本質に迫ろうしているところ。クラシックバレエという「正解のある芸術」において、ダンサーの自己表現とは何なのか。ダンサーの魅力、そしてクラシックバレエの魅力とは何なのか。
主人公が答えを追い求める姿を通して、読者も深く考えさせられる内容になっています。
この漫画の監修は「バレエチャンネル」編集長の阿部さや子さん。
巻末の協力者リストには、YAGP事務局、東京バレエ団、新国立劇場バレエ団や現役の有名ダンサーたちが名を連ねていて、綿密な取材に裏付けられていることがわかります。
さらにこのインタビューによると、この作品を描くためにジョージ朝倉さんはバレエを習い始めたとのこと!(2016年の記事なので、現在はわかりませんが。)「うまく踊れないストレスで一時的に激ヤセ」したと書いてあります。激ヤセはともかく、「うまく踊れないストレス」にすごい親近感 笑。
最新刊の主人公潤平はプロのダンサーになる一歩手前。
この物語はどこまで続くんだろう。長く続いてほしい。そして早く先が読みたい…。こんな気持ちはほんとうに久しぶりです!
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公式サイト↓
ジョージ朝倉「ダンス・ダンス・ダンスール」 | ビッグコミックBROS.NET(ビッグコミックブロス)|小学館
電子書籍と紙書籍が選べて、試し読みも可能↓
こちらでは第1話から3話が無料公開されている!
【アニメ化記念・無料公開中!】あの『溺れるナイフ』のジョージ朝倉先生の最新作『ダンス・ダンス・ダンスール』第1話を試し読み! | Domani
ちなみに『ダンス・ダンス・ダンスール』のTVアニメは2022年放映予定です。
ダンス・ダンス・ダンスール TVアニメ公式 (@danseur_anime) | Twitter
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子供の頃、夢中で読んだのは「週刊マーガレット」時代の有吉京子さんの『SWAN』。
それ以降はドイツ編もモスクワ編も『まいあ』もほぼ読んでいないのですが、『ダンス・ダンス・ダンスール』で弾みがついたので、また手を出してしまいそうでコワイ。
SWAN MAGAZINE ONLINE [スワン・マガジン]
大人になってから読んだバレエ漫画は山岸涼子さんの『テレプシコーラ/舞姫』。
こちらも読み始めたら止まらなくなって一気に読みました。
最近山岸涼子さんの作品の電子書籍化が解禁されたんですよね。『アラベスク(完全版)』もラインナップされています。『テレプシコーラ/舞姫』も12月発売予定。
山岸凉子作品、ついに電子書籍解禁!!!!――伝説的傑作『日出処の天子』や最新連載作『レベレーション(啓示)』ほか、10/4(月)発売。9/17(金)より予約開始 | KADOKAWA
『絢爛たるグランセーヌ』も読んでるバレエファンが多そう。
危険な全巻セット 笑↓
山岸涼子さんの記事はこちら↓
★最後までお読みいただきありがとうございました。