あけましておめでとうございます!
お正月の楽しみといえば、ウィーン楽友協会大ホールで開催されるウィーン・フィル・ニューイヤーコンサート。元旦の夜に中継され、毎年2曲はウィーン国立バレエ団(旧ウィーン国立歌劇団バレエ)によるバレエが登場します。
新しい年のはじめに心洗われるクラシック音楽と美しいバレエを楽しみ、最後にはアンコールのラデツキー行進曲に合わせて手拍子を打ちまくって盛り上がる…最高です 笑
見逃した方は再放送もあるので、ぜひチェックしてみてください。
【ウィーン・フィル・ニューイヤーコンサート2020 再放送予定】
ウィーン・フィル・ニューイヤーコンサート2020
今年のニューイヤーコンサートは初登場のラトビア出身の俊英アンドリス・ネルソンス。まだ41歳!選曲も演奏も軽やかでフレッシュでした。
今年のバレエの振付は元パリ・オペラ座エトワールのジョゼ・マルティネス。引退後はスペイン国立ダンスカンパニーの芸術監督に就任。多くの振り付けを手がけています。バレエ終わりに会場にいるジョゼ・マルティネスの顔が2回映りましたが、相変わらずハンサム!
ニューイヤーコンサートのバレエは年によっては、コンテンポラリー寄りだったり、衣装も前衛的だったりしますが、今回は振付も衣装も純クラシックでエレガントでした。
1曲目:ワルツ「抱き合え もろびとよ!」 作品443
バレエ登場、1曲目は、ニューイヤーコンサートではおなじみのヨハン・シュトラウス作曲のワルツ。豪奢なオイゲン公の館で、3組みの美男美女ペアが踊ります。
女性のドレスは黒、赤、白(シルバー)のトリコロール、男性は燕尾服などの黒の衣装。ワルツにぴったりの正統派の振り付けでした。
ニューイヤーコンサートのバレエでいつも気になるのは「床問題」。歴史的な建物や庭園、屋外などで踊ることが多いので、ポアントで踊っても大丈夫なの?と思うこともしばしば。今回も鏡面仕上げの木のフロアや石張り(一部赤いカーペットを敷いて対策してましたが)など踊りにくそうな床でしたが、それを感じさせない踊りはさすがです。
2曲目:12のコントルダンス から第1曲、第2曲、第3曲、第7曲、第10曲、第8曲
今回のニューイヤーコンサートの目玉とも言えるルートヴィヒ・ファン・ベートーベンの曲。今年はベートーベン生誕250周年のアニバーサリーイヤーだそうです。
バレエの舞台はベートーベンが甥のカール宛に遺書を書いた街といわれるハイリゲンシュタット。この街の中で2組みのペアが踊ります。
女性は水玉のドレスで、男性もカジュアルな衣装。石畳の上などで踊るシーンが多く、さすがにこの踊りでは女性はバレエシューズ(いわゆる街中で履くバレエシューズ風のもの)でした。
ウィーン国立バレエ団といえば、橋本清香さん、木本全優さんという2人の日本人(ご夫婦)が最高位である第1ソリストとして踊られていますが、今回は登場しませんでした。
おわりに
昨年12月には付属のバレエ学校が体型維持のために生徒に喫煙を推奨していたという残念なニュースで話題になってしまったウィーン国立バレエ団ではありますが…
2010年に芸術監督に就任したマニュエル・ルグリは、今年退任が決まっています。来年は新しい芸術監督の元でどんなニューイヤーバレエを見せてくれるのかが楽しみです。
★最後までお読みいただきありがとうございました。