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福岡雄大&奥村康祐&八幡顕光 スペシャル座談会レポート!【舞台芸術を支援するバレエのイベント】

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 7月5日(日)に開催された〈Hearts for Artists〉「福岡雄大&奥村康祐&八幡顕光 オンライン・スペシャル座談会」の参加レポートです。

ヒューストン・バレエのプリンシパル 加冶屋百合子さんを中心に、有志のダンサーたちが参加する〈Hearts for Artists〉(ハート・フォー・アーティスト)プロジェクトは、コロナ禍で大きな打撃を受けた舞台関係者やアーテイストを支援するための活動です。さまざまなオンラインイベントが開催され、その収益は公益基金《舞台芸術を未来に繋ぐ基金》に寄付されます。

今回は新国立劇場バレエ団のプリンシパル 福岡雄大さん、奥村康祐さん、元新国立劇場バレエ団のプリンシパルで現在はロサンゼルス・バレエのゲストプリンシパルである八幡顕光さんの3名の王子が登場!

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リラックスしたムードで座談会がスタート!

 今回のイベントはZoomウェビナーのシステムを利用し、参加費用は1,000円

申し込みとクレジットカードによる支払いをオンラインで済ませて、送られてくるURLに当日ログインするだけで参加できます。参加者の姿は画面には映りませんが、視聴中もコメント欄から質問が可能。申し込みの時にも質問が書き込めるようになっています。

定時に入室すると、加冶屋百合子さんと八幡顕光さんは既にスタンバイ。すぐに奥村康祐さんが参加、少し遅れて福岡雄大さんが登場しました。
加冶屋さんは華やかな柄物の(おそらく)サマードレス、八幡さんはグレーのTシャツ、奥村さんはモノトーンのストライプのシャツ、福岡さんはネイビーと白のカラーブロックのTシャツ姿。八幡さんが奥村さんのシャツ姿を見て「シャツを着た方が良かったかな」としきりに気にしていました(笑)みなさん、ご自宅にいらっしゃるようでした。

リラックスした雰囲気で座談会スタート。基本的には事前に寄せられた質問や視聴者からリアルタイムで寄せられた質問から、加冶屋さんが3人に問いかける形式です。

出会いからバレエ以外の趣味まで、幅広いQ&A

3人の回答から印象に残ったものをピック・アップ。

言葉遣いなどは正確ではありません。およその内容としてご覧ください。

*文中では、福岡さん、八幡さん、奥村さんと書きましたが、実際には雄大くん、顕光さん、康(こう)ちゃんと呼び合っていました。

*一部敬称略。

 

Q:新国立劇場に入るまでの経緯

福岡雄大さん(以下、福岡):チューリッヒのバレエ団で5年踊った後、日本に戻って1年で新国率劇場バレエ団へ。レパートリーがいいのと、朝クラスがあって、そのあとリハーサルがあってという規則正しい生活がしたかったから。

奥村康祐さん(以下、奥村):大阪の母のバレエ団(地主薫バレエ団)で踊ったあと、新国立劇場バレエ団に入団しました。
*他の皆さんから「はしょりすぎ」とのツッコミが。

八幡顕光さん(以下、八幡):新国立劇場の研修所で2年間勉強してから、新国立劇場に入りました。

Q:3人の出会い

福岡さんと八幡さん

バレエ団に入ってから知り合った。

福岡さんと奥村さん

福岡さんが、奥村さんのお母さんのバレエ団(地主薫バレエ団)にゲストで出た時に知り合った。

*『ロミオとジュリエット』のロミオが奥村さん、ティボルトが福岡さん。

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奥村さんと八幡さん
記憶にないが、10歳の時に出場したコンクールで、2人で撮った写真がある。
*奥村さんは写真を見ても自分かどうかわからず、Tシャツに「地主薫バレエ団」と書いてあってわかったとのこと(笑)

 

Q:誰が年上?(4人はほぼ同年代)
福岡さん、八幡さん、(加冶屋さん)、奥村さんの順

Q:3人と加冶屋さんとの接点
*この質問には主に加冶屋さんが答えていました。

八幡さん
青山劇場でのローザンヌガラで初めて会ったが、ほとんど喋っていない。その後茅ヶ崎の公演で共演。

福岡さん
3年前吉田都さんと堀内元さんの公演で。(一緒には踊っていない)

奥村さん
コロナ直前2020年2月の日本バレエ協会の『海賊』で共演。
日本人の男性と全幕を踊るのが初めて、メドーラも初めて。

*日本人と全幕を踊るのが初めてとは!さすがほとんど海外で活躍してきた加冶屋さん。こちらが『海賊』公演の稽古場訪問&インタビュー。加冶屋さんが登場。

www.youtube.com

 

Q:お互いの印象
福岡:八幡くんは真面目。よく動く。しんどくてもいいところまで持っていく印象。
奥村くんはノーブル、キャラクターもおもしろく、いい味が出る。

加冶屋さんは故障中でも異次元の柔らかさ。プロだなと。

奥村:福岡くんは子供の時からすごいうまい子がいると噂されて有名だった。ストイックなのも知っていたし、会うまで怖かった。目標、追いかけていく存在。今プロとして一緒に踊れていることが驚きで、嬉しい。
八幡さんは同い年で東京でぶいぶい言わせている奴がいる(笑)と、噂を聞いていたし、雑誌などで見かけて意識していた。
加冶屋さんは観客として観ているだけの人だった。まさか一緒に踊る機会があるなんて。海外でやっている人はバシバシいうから怖かったけど、実際は優しく、プロフェッショナルだった。

八幡:バレエ団では福岡くんに負けないようにやってきた。
奥村さんは西でぶいぶい言わせている人がいる(笑)という噂を聞いていたが、久しぶりに会ったら背が高くなっていて驚いた。

Q:バレエ始めたきっかけ
奥村:妹の振り付けをそばで見ていて、妹に振り付けを教えてあげていた。それなら自分でやったらと言われた。
福岡:姉が習っていた。子供の時から音に合わせて踊るのが好き。マイケルジャクソンの姿に衝撃を受けた。バレエ教室には母親に連れて行かれた。
八幡:妹がバレエをやりたいと言い、保護者としてついて行った。
福岡:昔はタイツを履くことをからかわれたりしたから、何かのきっかけ(後押し)が必要だった。今は男性バレエダンサーが認知されたと感じる。

Q:プリンシパルの一報は?
福岡:契約更新の時に普通に言われた。
八幡:福岡くんとプリンシパルになるタイミングが同じ。シーズン終わりの打ち上げに行かなかったらデヴィッド・ビントレー(芸術監督)から電話がかかってきた。
奥村:来シーズンの契約の時に言われた。
福岡:新国は舞台上のサプライズとかは渡辺(峻郁)くんが初めて。
加冶屋:ABT(アメリカン・バレエ・シアター)はディレクターから普通に言われる。ヒューストンはプリンシパル任命は必ず舞台の上。

Q:3人ともアラジンを踊っているが、裏話が聞きたい
八幡:アラジンはオリジナルキャスト。楽しいけど緊張もした。
福岡:2回目再演の時に初めてアラジンをやった。オリジナルキャストの(山本)隆之さん、顕光さんがいたのでそれに合わせていた。デヴィッド・ビントレーには、(アラジンがりんごを食べるシーンで)いつもりんご食べ過ぎて笑われていた。
奥村: 3回目の再演でアラジン。バレエ団のレパートリーとして形となっているものをきちんと引き継いで行かないとと思った。実はりんごアレルギー。デヴィッド・ビントレーに伝えると「リアリー?」と言われた(笑)

 

*こちらは八幡さんと小野絢子さんのアラジン。新国立劇場の「3分でわかる」シリーズ。

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Q:お互いにはまり役だと思うもの、
福岡:奥村くんのアルブレヒトが見てみたい。
奥村:八幡さんはアラジンと『カルミナ・ブラーナ』神学生2。
八幡:福岡さんはディヴィット・ビントレー版『シルヴィア』。
福岡:『シルヴィア』は吐くぐらい大変。オリジナルキャスト(ツァオ・チー)がすごくて。

Q:女性パートナーに望むことなど
福岡:望むことはない。女性が美しく見えるようにと考えている。女性のバリエーションは長く、ポアントも履く。アダージオで体力をキープできるよう考える。自分のバリエーションはある意味捨てている部分がある。
八幡:パドドゥでがっつりくんで踊るのはアラジンから。コミュニケーションから始めた。

Q:パートナーとのコミュニケーションの取り方は?
八幡:とりあえず喋る。
福岡:人による。組む人のクラスは良く見る。弱い足とかわかると、組みやすくなる。

Q:バレエ以外の趣味
奥村:釣りサンフランシスコ・バレエの山本帆介さんも釣りが好きで、共演した時、楽屋では釣りの話しかしなかった。バレエの話は一切なし。ずっとスタジオにいるから自然を欲するのかも。
*ここで福岡さん「俺なんか」と言いつつ、山本康介さんの「英国バレエの世界」を取り出し、バレエ一筋をアピール。その後全員がこの本を取り出していました(笑)みなさん手元に置いているんですね。

福岡:趣味はゴルフ。練習が大事だなと思う。
八幡:コロナで長い時間家にいたので、植物を家で育てたり。また都内の移動を自転車でするようになった。頚椎ヘルニアで前屈みはだめなので、ママチャリ電動アシスト自転車
加冶屋:私も日本では自転車移動。

Q:レッスン、リハーサル中はマスク着用?
福岡:マスクをしている。今は熱中症のリスクも高くて大変。鼻呼吸を意識。今使っているマスクはスポーツ用品店で買ったアスリート用のマスク。
鍛冶屋:アメリカはまだスタジオはオープンしていないが、多分マスクはしないと思う。

Q:公演前後の緊張のリリースの仕方
奥村:前日に緊張する。すぐ寝られる日も寝付けない日もある。
八幡:以前は前日サウナやお風呂に行っていた。
福岡:以前は色々やったが、今はルーティンはあんまりない。日常の延長に舞台がある感じにしたい。緊張すると手が震える、アロンジェ時とか。自分でもちょっと笑える。緊張を楽しむのがモットー。

Q:ステップが飛んだことなど、舞台での大失敗は?
八幡:ステップが飛んだことはないが、『(イン・ジ)アッパー・ルーム』で、 セカンドキャストでほとんどリハーサルなしで入ったのが大変だった。
福岡:スイスでは舞台上で鼻血出したり。尻餅とか。
加冶屋:尻餅はみんなあるよね。
奥村:『アンナ・カレリーナ』でアンダーで前日に代役に入り、出入りの場所もわからず大変だった。
八幡:友人の菊池研くんが『椿姫』ゲストの時に、張り切りすぎてパッセトゥールで手をついた。

 

こうして20時にスタートした座談会は1時間半の予定を30分オーバーして、22時ごろ終了しました。
3人の中の良さが感じられ、ほのぼのとするイベントでした。
対談からは、福岡さんのストイックさや感覚の鋭さ、八幡さんの真面目さと優しさ、奥村さんの自然体で愛されるキャラクターが伝わってきました。

今後の〈Hearts for Artists〉のイベント

最後に加冶屋さんからメッセージと今後の予定が。
「コロナの時のアーティストの収入についてのご質問もいただきます。バレエ団のシステムなどにもよりますが、公演の場がなくなると収入が影響を受けるのは事実です。今はサポートが必要な時です。これからも色々なイベントを開催していきます。」

今後も豪華ゲストが予定されています!

今後登場する予定のゲスト
山本康介さん×小林十市さん 

*こちらは参加申し込み受付中!

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ケッケちゃん(吉本新喜劇 松浦景子さん!)
草刈民代さん
菊池研さん×平野亮一さん×厚地康雄さん

 今後の開催情報は〈Hearts for Artists〉のメディアパートナーであるバレエ・チャンネルでチェック↓

バレエチャンネル | 公演、ダンサー、レッスン、イベント、悩みや疑問―初心者からプロまで楽しめるバレエ総合メディア

《舞台芸術を未来に繋ぐ基金》について

〈Hearts for Artists〉が寄付を行う《舞台芸術を未来に繋ぐ基金》は、コロナ禍で大きな影響を受けた舞台芸術に携わるアーティスト・クリエーター・スタッフ(個人・団体・企業問わず)の今後の活動に向けた金銭的支援を目的として設立された基金です。

2020年8月25日までクラウドファンディングで寄付を募っています。一口3,000円から寄付が可能です。

《舞台芸術を未来に繋ぐ基金》https://www.butainomirai.org/

おわりに

双方向ではないものの、スターダンサーを身近に感じられる座談会。参加者からの質問にもかなりの確率で答えてくれます。多彩なゲストが予定されている今後のイベントも楽しみです!

 

 ★最後までお読みいただきありがとうございました。