危うく見逃すところでした!ミラノ・スカラ座バレエ団の『ジゼル』の無料配信。
2021年1月30日(土)20:00(現地時間。日本時間は1月31日(日)4:00)から2日間配信のようです。(終了は日本時間で2月2日(火)4:00予定)
配信は以下から。RaiPayというプラットフォームにアカウント登録が必要です。
2020-2021シーズンから、ミラノ・スカラ座バレエ団の芸術監督に就任したマニュエル・ルグリとスカラ座の往年のスカラ座の名プリマ、カルラ・フラッチが指導を行ったという今回の『ジゼル』。幕間には2人のインタビューも(イタリア語ですが)。短いですが、フラッチのリハーサル指導の映像が見られます。
大急ぎで公演概要のまとめと、ちょっとだけ感想も。
公演概要
『ジゼル』全2幕 ミラノ・スカラ座バレエ団
【タイムスケジュール】
配信時間約2時間3分
*およそのタイムスケジュールです。
第1幕 0:00〜52:50
休憩 *マニュエル・ルグリ、カルラ・フラッチへのインタビュー
第2幕 1:10:20〜2:02:47
音楽:アドルフ・アダン
原振付:ジャン・コラリ、ジュール・ペロー
スーパーバイザー:カルラ・フラッチ
指揮:Koen Kessels
管弦楽:ミラノ・スカラ座管弦楽団
【キャスト】
ジゼル:第1幕 マルティナ・アルドゥイーノ/ 第2幕 ニコレッタ・マンニ
アルブレヒト:第1幕 クラウディオ・コビィエッロ / 第2幕 ティモフェイ・アンドリヤシェンコ
ヒラリオン:マルコ・アゴスティーノ
ペザントのパドドゥ:アントネッラ・アルバノ、ニコラ・デル・フレオ
ミルタ:ヴィルナ・トッピ
2人のウィリ:アレッサンドラ・ヴァッサッロ、ヴィットリア・ヴァレリオ
ジゼルとアルブレヒトは1幕と2幕で、別のキャストが演じる特別版。
2幕のジゼル、ニコレッタ・マンニと、1幕のアルブレヒト、クラウディオ・コビィエッロは2016年の来日公演『ドン・キホーテ』の主役を務めていた2人。
出演者/ミラノ・スカラ座バレエ団/NBS公演一覧/NBS日本舞台芸術振興会
『ジゼル』はドラマティックな現実世界の1幕と、静謐な非現実の2幕の対比が見ものですが、それぞれの幕にぴったりのキャストでした。
1幕は可憐なジゼルと、明るく屈託のないアルブレヒト。マルティナ・アルドゥイーノの柔らかな踊りと、見えないものを見ているような狂乱のシーンが素晴らしかった。クラウディオ・コビィエッロの美しい足先にも魅了されました。
2幕は、深く静かな悲しみを感じさせるジゼルとノーブルなアルブレヒト。立っているだけで高貴な青年の憂いを表現できるティモフェイ・アンドリヤシェンコ、ニコレッタ・マンニの足さばきや重力を感じさせないジャンプが美しかった。
威厳を感じさせるヴィルナ・トッピのミルタも印象に残りました。
おわりに
個人的には馴染みが薄かったミラノ・スカラ座バレエ団。来日公演を観に行ったのも2016年の『ドン・キホーテ』1度だけ。それもゲスト出演のサラファーノフ目当てという(汗)。ミラノ・スカラ座来日公演の主役はほとんど他のバレエ団からのゲストダンサーで…。
今回の『ジゼル』で、ミラノ・スカラ座の魅力に触れられてよかった。次の来日公演(いつになるかはわからないけれど…)を楽しみにしたいと思います。
同じプラットフォームでミラノ・スカラ座の『海賊』を観ることができます!
メドーラはニコレッタ・マンニ、グルラーナはマルティナ・アルドゥイーノ、コンラッドはティモフェイ・アンドリヤシェンコ。
★最後までご覧いただきありがとうございました。