61歳という若さで、2021年3月5日に亡くなられたパリ・オペラ座バレエ団の元エトワール、芸術監督のパトリック・デュポン。
パトリック・デュポンへのオマージュと題して、出演作品『白鳥の湖』がパリ・オペラ座のプラットフォーム"L'Opéra chez soi"で無料配信されています。
配信は2021年3月21日(日)深夜まで(現地時間)。お見逃しなく。
視聴はこちらから↓
配信概要
パリ・オペラ座『白鳥の湖』(ブルメイステル版)全4幕
振付・演出:ヴラジーミル・ブルメイステル
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
指揮:ジョナサン・ダーリントン
演奏:パリ・オペラ座管弦楽団
衣裳:毛利臣男
収録:1992年7月パリ・オペラ座バスティーユ
配信時間:2時間16分
キャスト:
オデット/オディール:マリー・クロード・ピエトラガラ
ジークフリート王子;パトリック・デュポン
道化:エリック・キエレ
悪魔ロットバルト:オリヴィエ・パテ
第1幕
パ・ド・カトル:カリン・アベルティ、クロチルド・ヴァイエ、ウィルフリード・ロモリ、ニコラ・ル・リッシュ
第2幕
三羽の大きな白鳥:ナタリー・オーバン、アニエス・ルテステュ、ナタリー・リケ
四羽の小さな白鳥:サンドリーヌ・マラシュ、クレール・マリ・オースタ、セシール・シオー、ミテキ・クドー
第3幕
花嫁候補たち:ナタリー・オーバン、アニエス・ルテステュ、ナタリー・リケ、デルフィーヌ・ムッサン
今回の配信は映像作品にもなっている1992年収録のブルメイステル版『白鳥の湖』。
パトリック・デュポンさんがエトワールと芸術監督を兼務していた時代の作品。
ちょっと歌舞伎を思わせるような、毛利巨男さんによる衣裳がかなりインパクトあります。
パトリック・デュポンの略歴
1959年 パリで生まれる。8歳でバレエを始める。
1971年 パリ・オペラ座バレエ学校に入学
1975年 パリ・オペラ座バレエ団に入団
1980年 エトワールに任命される
1989年 パリ・オペラ座の芸術監督に就任(エトワール兼任)
1995年 パリ・オペラ座の芸術監督を退任
2008年 現役を引退
小林十市さんは世界バレエフェスティバルでのエピソードを綴っています。
パトリック・デュポンさんのお人柄がしのばれます。
おわりに
やんちゃな王子という感じの1幕から、絶望の淵に立たされる4幕までの顔つきや佇まいの変化、第3幕のエネルギーが爆発するようなヴァリエーション…
天才の死を悼みつつ、その魅力を堪能したいと思います。
★最後までお読みいただきありがとうございました。