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「インターネットチャコットまつり」2024年開催予想!【大人バレエウェア】

2024年最初のチャコットオンラインセール「インターネットチャコットまつり」が2月15日(木)17:00からスタートしました!

 

「インターネットチャコットまつり」

2024年2月15日(木)17:00〜2月25日(日)23:59

チャコットオンライン・ショップ↓

チャコット

チャコットのメールマガジンでの予告は、今までは開催当日でしたが、今回は前日に告知されました。

昨年も過去の開催日程から年間開催予想をしてみたのですが、2024年も「インターネットチャコットまつり」開催日程を予想してみたいと思います。

 

過去の年間開催スケジュール

「インターネットチャコットまつり」は過去を振り返ってみると、2月、5月、8月、11月と3ヶ月おきに年4回開催されています。

開催の日程は多少前後することはあっても、2024年もこの開催月はかわらないのではないかと予想します!2月の次は5月開催ということになりますね。

 

【2023年のセール開催期間】

2023年2月9日(木)17:00〜2月23日(木)23:59 最大80%オフ

2023年5月11日(木)17:00〜5月21日(日)23:59 最大90%オフ

2023年8月17日(木)17:00〜8月27日(日)23:59 最大80%オフ

2023年11月14日(火)17:00〜11月26日(日)23:59 最大80%オフ

商品追加とタイムセール

「インターネットチャコットまつり」は10日から2週間程度の開催です。今までの開催では、中盤でセール商品の追加があり、チャコットのメルマガでも告知されています。直近の2023年11月開催のときは、商品追加が2回ありました。

また、セール終了直前に一部商品の割引率がアップするタイムセールの開催もありましたが、2023年5月以降は開催されていません。

 

【2023年の商品追加とタイムセール】

セール期間:2023年2月9日(木)17:00〜2月23日(木)23:59

商品追加:2月15日(水)

タイムセール:2月23日(木)17:00〜2月23日(木)23:59 一部商品の割引率アップ

 

セール期間:2023年5月11日(木)17:00〜5月21日(日)23:59

商品追加:5月17日(火)

タイムセール:開催されず

 

セール期間:2023年8月17日(木)17:00〜8月27日(日)23:59

商品追加:8月23日(水)

タイムセール:開催されず

 

セール期間:2023年11月14日(火)17:00〜11月26日(日)23:59 最大80%オフ

商品追加:11月18日(土)

商品追加:11月21日(火)

タイムセール:開催されず

 

直営オンラインショップ以外のサイトでは

チャコットは「チャコットオンラインショップ楽天市場店」、「オンワード・クローゼット」でも取り扱いがあります。

バレエ・ダンス用品のChacott | チャコット オンラインショップ楽天市場店

 

【公式】Chacott | ファッション通販サイト[オンワード・クローゼット]

私の記憶の限りでは、チャコット直営サイトで「インターネットチャコットまつり」を開催していても、楽天市場店ではセールを開催していなかったと思うのですが、直近の2023年11月開催の「インターネットチャコットまつり」のときは楽天市場店でもセールを開催していました。2024年2月開催ではどうなるか、チェックしてみたいと思います。

*追記 2024.2.15

今のところ、チャッコト楽天市場店ではセールは開催されていません。

 

「オンワード・クローゼット」では、頻繁に開催される「オンワード・クローゼット」のセールのときに、まれにチャコットがセール対象ブランドになっていることがあります。

実会場での「チャコットまつり」は?

オンラインセールとは別に、実会場で開催されるのが「チャコットまつり」

昨年、東京では以下の日程で開催されています。以前は金、土、日の3日間開催でしたが、このところは土日の2日間開催に。

「インターネットチャコットまつり」と「チャコットまつり」で同じ商品を見かけることもありますが、割引率は一緒のことが多いです。

 

【新宿チャコットまつり】

2023年6月10日(土) 〜6月11日(日) 

会場:ベルサール新宿セントラルパーク

 

【五反田チャコットまつり】

2022年10月14日(土)〜10月15日(日)

会場:五反田TOCビル13F 特別ホール

 

昨年のチャコットまつりの記録はこちら↓

www.balletaddict.com

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セール価格ももちろん嬉しいのですが、個人的に実会場での「チャコットまつり」のいいところは、心ゆくまで試着できるところだと思っています。「チャコットまつり」のときにじっくり試着して、自分に似合うカタチや色、素材感、サイズ感を確かめておくと、後のウェア選びにも結構役立ちます。

 

おわりに

もう当分バレエウェアはいらないんだけど…と思いつつ、やはり気になってチェックしてしまう「インターネットチャコットまつり」。無駄な買い物はしないように、心して臨みたいと思います!

 

*あくまでも個人で集めた情報による予想です。

★最後までお読みいただきありがとうございました。

 

英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマ『ドン・キホーテ』【バレエ鑑賞メモ】

英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン2023/24のカルロス・アコスタ版『ドン・キホーテ』を鑑賞しました。

当初1月26日(金)から2月1日(木)まで上演の予定でしたが、TOHOシネマズ日本橋では2月8日(木)までのアンコール上演が決定。

私は2月1日(木)に鑑賞しましたが、この日も満席。チケット売り切れで、ガッカリしている人を見かけました。

バレエ『ドン・キホーテ』アンコール上映決定! | 「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」公式サイト

英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン2019/20アコスタ版『ドン・キホーテ』の鑑賞メモはこちら。キトリは高田茜ちゃんです!

www.balletaddict.com

 

公演・上演概要

『ドン・キホーテ』全3幕 英国ロイヤル・バレエ団

収録日:2023年11月7日

【振付】カルロス・アコスタ、マリウス・プティパ
【音楽】レオン・ミンクス
【デザイナー】ティム・ハットリ―
【照明】ヒューゴ・バンストーン
【ステージング】クリストファー・サンダース
【指揮】ワレリー・オブシャニコフ
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団

【出演】
ドン・キホーテ:ギャリー・エイヴィス
サンチョ・パンサ:リアム・ボズウェル
ロレンツォ(キトリの父):トーマス・ホワイトヘッド
キトリ:マヤラ・マグリ
バジル:ギャリー・エイヴィス
ガマーシュ(金持ちの貴族):ジェームズ・ヘイ
エスパーダ(闘牛士):カルヴィン・リチャードソン
メルセデス(街の踊り子):レティシア・ディアス
キトリの友人:ソフィー・アルナット、前田紗江
二人の闘牛士:デヴィッド・ドネリー、ジョセフ・シセンズ
ロマのカップル:ハンナ・グレンネル、レオ・ディクソン
森の女王:アネット・ブヴォリ
アムール(キューピッド):イザベラ・ガスパリーニ
ファンダンゴのカップル:ミーシャ・ブラッドベリ、ルーカス・B・ブレンスロド

【上演スケジュール】

解説+インタビュー 19分

第1幕 52分

休憩 11分

解説+インタビュー 14分

第2幕 34分

休憩 12分

解説+インタビュー 11分

第3幕 46分

この日の公演は、チャールズ国王とカミラ王妃が鑑賞。国王が着席する際の劇場の様子なども映されていました。

いつものように、上演前に芸術監督ケヴィン・オヘア、幕間には振付のカルロス・アコスタや小道具の管理を担当するスタッフの方が登場。出演ダンサーたちや衣裳・美術のティム・ハットリ―のインタビュー映像も流されました。

幕間に登場した、タイトなスーツ姿のカルロス・アコスタは現役時代と変わらず、スレンダーでカッコよかった!

 

英国ロイヤル・オペラ・ハウスの公式youtubeチャンネルより。

ギャリー・エイヴィス、マヤラ・マグリ、マシュー・ボールのインタビューや、リハーサルの映像を見ることができます。

www.youtube.com

ゴールデンカップル!マヤラ・マグリとマシュー・ボール

なんと言っても、マヤラ・マグリの天性の明るさや活力に溢れたムードが、キトリにぴったり!マシュー・ボールのシャープで若々しいバジルも魅力的でした。テクニック、特に回転系のキレが素晴らしい。

実生活でもカップルであることが知られる2人だけに、パートナーリングの息もぴったり。1幕の片手リフトなども余裕を感じさせ、落ち着いて観ていられます。

2人そろって長い脚のラインが美しく、組んだときの体型のバランスもいいですね。

リアム・ボズウェルのサンチョ・パンサが気になる

『ドン・キホーテ』では主演以外のキャストの名演を観るのも楽しみ。

いつもは好青年なイメージのジェームス・ヘイですが、ガマーシュが予想外に似合ってました。表情が豊かでキュート。

カルヴィン・リチャードソンのエスパーダも素敵だった。酒場でエスパーダの目線だけで女の子が倒れちゃうシーンがありますが、それも納得のカッコよさ。踊りに重厚さと迫力がありました。

闘牛士たちの中ではルーカス・B・ブレンスロドが光ってた。イザベラ・ガスパリーニのアムール(キューピッド)もチャーミング!

 

そして今回もっとも気になるキャスティングだったのはリアム・ボズウェルのサンチョ・パンサ。ベテランのキャラクターアーティストが演じる役なのかなと思っていましたが、リアム・ボズウェルは2019/20シーズン入団、2023年にファースト・アーティストになったばかりの若手。公式サイトの写真に見覚えがある…と思ったら、昨年の英国ロイヤル・バレエ団の来日公演で上演された『田園の出来事』でコーリャ(息子)を演じたダンサーでした。コーリャのソロの踊りがクリーンでキレがあり印象的だった。(私は観られなかったけど、来日公演では、ウィリアム・ブレイスウェル、ジョセフ・シセンズ、レオ・ディクソンと共に『FOR FOUR』にも出演していますね。)

サンチョ・パンサは、3幕最後にストリート・キッズ(街の悪ガキ4人組)たちと一緒に登場し、キレキレのピルエット・ア・ラ・スゴンドを披露していました。こんなに踊るサンチョ・パンサははじめて見た。サンチョ・パンサ体型になるためには、かなりの肉襦袢を身体につけてるはずですが、リアム・ボズウェルすごいな。

それにしてもなぜ彼がサンチョ・パンサに?演技力を買われて??ご本人のインスタグラムを見ると、すでに先シーズンから『くるみ割り人形』のハンス・ピーター/くるみ割り人形を演じているんですね。サンチョ・パンサからくるみ割り人形まで、振り幅がすごい。これからどんな役を踊るのか、気になるダンサーになりそうです。

リアム・ボズウェルのインスタグラムより。

ハンス・ピーター/くるみ割り人形を演じるリアム・ボズウェル。

 
 
 
 
 
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アコスタ版のキモは3幕なのかも

ダンサーたちが声をあげたり、舞台でギターの生演奏が行われたり、と大胆な演出も多いアコスタ版ですが、3幕の結婚式の設定もこの版ならでは。

3幕のキトリとバジルの結婚式のシーンは、貴族の館とか庭園みたいな場所で、高貴そうな人たちに見守られながら、と言うパターンが一般的で、1幕のバルセロナの街とは別世界。でもアコスタ版ではバルセロナの街中で、1幕にも登場してる街の人たちに祝福されながらの結婚式です。庶民の物語に徹しているところが潔いし、1幕から物語が途切れないところが魅力ですね。

ドン・キホーテの馬には人が入ってた!

幕間で行われた小道具管理のスタッフの方のインタビューも面白かった。

この作品には300個以上の小道具があるらしい。小道具はすぐ壊れるので修理も大変とのことでした。確かにカップとか放り投げたりしますしね。

驚きだったのは、ドンキホーテが跨って登場する藁と金属でできた大きな馬。あの馬の中には人が入ってた!馬の胴体部分に操作する人の上半身を入れ、足はそのまま外に出ていて歩いて馬を動かしてる。脚には馬と同じような衣裳をつけて馴染ませてるということでした。

3幕でドン・キホーテが馬に乗って去っていくシーンを注意して見たら、確かに馬の後ろ脚の間に人間の脚が!今まで全く気がつきませんでした。

2幕の場面転換が秀逸

美術でもみどころの多いアコスタ版。

印象的なのは2幕のジプシーと風車の場面から、夢の場へと転換するところ。それほど大きく背景を変えていないのに、荒涼としたジプシーたちの野営地から、エキゾチックな花が咲き乱れる夢の場へと転換するデザインが見事です。

 

衣裳については、酒場のシーンのエスパーダの緑の衣裳が好き。主役より派手、しかも主役は着替えていないのにエスパーダは衣裳チェンジ!闘牛士たちやファンタンゴの衣裳も素敵です。

夢の場のチュチュも独特の装飾がきれい。この版はアムール(キューピッド)もチュチュなのですが、キトリは白、森の女王は黄色、アムールは水色と意表をついた配色。3幕のキトリの友人のベージュとラベンダーが段々になったスカートも可愛かった。

おわりに

英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン2023/24のバレエの次回上演作品は『くるみ割り人形』。2024年2月16日(木)からです。

くるみ割り人形 | 「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」公式サイト

 

★最後までお読みいただきありがとうございました。

『NHK バレエの饗宴2024』【バレエ鑑賞メモ】

2024年のバレエ鑑賞はじめは、『NHK バレエの饗宴 2024』から。

永久メイさん、金子扶生さん、中村祥子さん、米沢唯さんという、まさに今観たいダンサー勢揃いの公演でした。

この公演はNHK Eテレで放映されます。

放送予定:2024年2月18日(日)21:00〜 NHK Eテレ「クラシック音楽館」

*2024.2.18追記

小澤征爾さんの追悼番組放送のため、『NHKバレエの饗宴』の放送は延期になりました。放送日は決まり次第発表とのことです。

前回、『NHK バレエの饗宴 2022』の感想はこちら↓

www.balletaddict.com

 

公演概要

『NHK バレエの饗宴 2024』

2024年1月27日(土)17:00開演

NHKホール

指 揮:井田勝大
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

【上演スケジュール】

第1部(約40分)
L’heure bleue
休憩(20分)
第2部(約50分)
『眠りの森の美女』からグラン・パ・ド・ドゥ
『くるみ割り人形』からグラン・パ・ド・ドゥ
(舞台転換)
幻灯(改訂版)

休憩(25分)

第3部(約35分)
『ドン・キホーテ』第3幕

東京シティ・バレエ団「L’heure bleue(ルール・ブルー)」

振付: イリ・ブベニチェク
音楽: バッハ、モーツァルト、ボッケリーニ

舞台美術・衣裳デザイン:オットー・ブベニチェク

バレエミストレス:若林美和
出演: 岡博美、平田沙織、植田穂乃香、折原由奈、石塚あずさ、吉留諒、沖田貴士、福田建太、岡田晃明、林高弘

イリ・ブベニチェク振付作品。はっきりしたストーリーはないけれど、ひとりの女性を巡っての恋の駆け引きなどが、ちょっとユーモラスに表現された洒落た作品でした。

絵画がモチーフになっていて、大小の額縁が効果的な装置や小道具として登場します。絵画の中からダンサーたちが飛び出してくる感じが印象的。

衣裳・美術のデザインはイリ・ブベニチェクの双子の弟、オットー・ブベニチェクによるもの。バロック調のクラシックな衣裳と、スピーディーで躍動感のある現代的な振付の組み合わせが新鮮でした。なかでもバロック調の長い男性の上着に短パンに素足という、女性用の衣裳がカッコよかった。

オットー・ブベニチェクのYouTubeチャンネルより。

www.youtube.com

ノースカロライナ・ダンス・シアター、2013年とあるので、おそらく世界初演時の映像ですね。東京シティ・バレエ団のレパートリーは曲数を増やしたスペシャル・バージョンとのことです。

永久メイ&フィリップ・スチョーピン『眠りの森の美女』からグラン・パ・ド・ドゥ

振付: コンスタンチン・セルゲーエフ(プティパ版に基づく)
音楽: チャイコフスキー
出演: 永久メイ(マリインスキー・バレエファーストソリスト)
フィリップ・スチョーピン(マリインスキー・バレエファーストソリスト)

永久メイさんの、柔らかにしなる上半身、高く高く挙げられたアチチュードの脚のライン…溜め息がでます。もともと長い手脚が、踊りはじめるとさらに長く見える。体の7〜8割が脚みたいな感じ 笑。

生まれ持った資質、絶え間ない努力、強靭な精神力、すべて兼ね備えてる人なんだろうなと、改めて感じさせる見事な踊りでした。

永久メイさんのインスタグラムより。

 

金子扶生&ワディム・ムンタギロフ『くるみ割り人形』からグラン・パ・ド・ドゥ

振付: ピーター・ライト(イワノフ版に基づく)
音楽: チャイコフスキー
出演: 金子扶生(英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)ワディム・ムンタギロフ(英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)

陳腐な例えですが、金子扶生さんの大輪の花のようなゴージャスな輝きと、ワディム・ムンタギロフのピュアな輝き。2人とも眩しすぎます。

ワディム・ムンタギロフのノーブルでありながら温かみのある踊りは、いつ観ても心に沁みる。パートナーリングも本当に丁寧。

白にオレンジのアクセントが入ったキラキラの衣裳も素敵でした。

金子扶生さんのインスタグラムより。衣裳は英国ロイヤル・バレエ団の『くるみ割り人形』のものですが、髪とティアラは全幕とは違いますね。

 

中村祥子&小㞍健太 「幻灯」(改訂版)

振付: 小㞍健太
音楽:マックス・リヒター (録音音源)
出演:中村祥子(Kバレエカンパニー名誉プリンシパル)、小㞍健太

振付協力・指導:渡辺レイ

衣裳:matohu

幕が開くと、朝靄のようなスモークの中、白い衣裳と素足で踊り始める中村祥子さん。やがて祥子さんのうしろに影のように寄り添う黒い衣裳の小㞍健太さん。その姿が舞台の黒い床にくっきりと映り込みます。まるで水面に映っているみたい。

前の演目からの舞台転換がやや長めだったのですが、きっとこの床を張っていたんですね。

祥子さんは素足で踊り始め、途中でポアントになり、最後はまた素足に戻る。

表題の「幻灯」とは、強い光を照らして映写幕へ映してみせる装置のことで、舞台に自自身を投影させるダンサーたちの「瞬間を記録する」という意味を込めた。

パンフレットに書かれたこの一文のとおり、おふたりのダンサーとしての長いキャリアと現在が投影された舞台に強く引き込まれました。

衣裳はファッションブランド”matohu”によるもの。祥子さんの白いレースの衣裳は、雪の結晶のデザインとのことで、様々な文様の6角形がつなぎ合わされた凝ったものでした。

小㞍健太さんのインスタグラムより。リハーサルの動画。

 

新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』第3幕

振付: マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴルスキー
改訂振付: アレクセイ・ファジェーチェフ
音楽:ミンクス

美術・衣裳:ヴァチェスラフ・オークネフ

照明:梶 孝三
出演:   

キトリ:米沢唯

バジル:速水渉悟

ドン・キホーテ:趙 載範
サンチョ・パンサ:福田圭吾

ボレロ:川口藍、中島瑞生
グラン・パ・ド・ドゥ
第1ヴァリエーション:山本涼杏
第2ヴァリエーション:直塚美穂

新国立劇場バレエ団の2023/24シーズンの開幕作品『ドン・キホーテ』より第3幕。セットも立ち役の貴族たちもすべて全幕公演通りの豪華版。プログラムの最後にふさわしい、明るく華やかな舞台で、客席も盛り上がりました。

グラン・パ・ド・ドゥコーダで、米沢さんの手のポジションを変えつつ、さらに扇子を開閉しながらの回転とか、もう人間業じゃない…。速水渉悟さんのキレも素晴らしい。

新国立劇場の公式YouTubeチャンネルで、このふたりのグラン・パ・ド・ドゥのコーダが観られます。

www.youtube.com

昨年秋の新国の全幕も米沢唯さんと速水渉悟さんの組を観ました。今回メインのキャストは、ほぼこのときの全幕公演と同じでしたが、ボレロのキャストだけは違ってた。中島瑞生さんのソロの踊りが久しぶりに観られて嬉しい。中島さんののキャラクターダンス、派手さがあり、カッコよくて好きです。

おわりに

大好きなダンサーたちの踊りを観られただけでも満足!なのですが、前回『NHK バレエの饗宴 2022』の「Pas de quatre(パ・ド・カトル)」や「Variations for four(バリエーション・フォー・フォー)」のように、バレエ団の垣根を越えての夢の共演が観られる演目がなかったのは、少し残念でした。ああいう演目は、お金も時間もかかって大変ではあるとは思うのですが…贅沢ですかね…。

 

ダンスマガジン2024年3月号には、中村祥子さんと小㞍健太さんのリハーサルレポートが掲載されています。

 

★最後までお読みいただきありがとうございました。