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大人バレエとバレエ鑑賞を楽しむための情報発信ブログ

野外でバレエ ? ベルリン国立、ロベルト・ボッレ、英国ロイヤル、ABT、清里フィールドバレエ

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少し前になりますが、ドイツのベルリン国立バレエ団(Berlin State Ballet)が、遊覧船上でバレエを披露し、市民が楽しんだというニュースをみかけました。

www.afpbb.com

アウトドアとバレエ 。本来ならあまり縁がなさそうな組み合わせですが、コロナ禍ではSNSなどにアップされた、野外でバレエを踊るダンサーの動画や写真を見る機会も増えました。

最近ちょっと気になる「野外でバレエ」のトピックを拾ってみました。 

ベルリン国立バレエ団『FROM BERLIN WITH LOVE | on the Spree』

先のニュースのベルリン国立バレエ団の船上バレエ『FROM BERLIN WITH LOVE | on the Spree』。YouTubeにハイライト動画がアップされています。前衛的なコンテンポラリーからポアントで踊る『白鳥の湖』まで全4演目。予想以上に本格的なパフォーマンスです。

船に合わせて、移動しながら鑑賞している人がけっこういますね〜。岸辺で一緒に踊っている人も!

www.youtube.com

多くの日本人ダンサーが在籍するベルリン国立バレエ団。

こちらは井阪友里愛さんのインスタグラムより。船上の白鳥!

 

『ロベルト・ボッレ アンド フレンズ』

ロベルト・ボッレと世界のスターダンサーたちによるガラ公演『ロベルト・ボッレ アンド フレンズ』。2000年の初演以来、劇場のみならず、遺跡、寺院、古城、庭園など様々な名所旧跡で上演されています。

2021年夏「ロベルト・ボッレ アンド フレンズ」ツアーの会場も名所旧跡ばかり。

7月13日(火)〜7月15日(木)

チルコ・マッシモ(ローマ):古代ローマ時代の競技場

7月17日(土)

サンティッシマ・アヌンツィアータ広場(フィレンツェ):中央のフェルディナンド1世の騎馬像が有名な歴史的広場

7月23日(金)

Charles Krug チャールズ・クリュッグ(ナパ・バレー):歴史的建造物である古いワイナリー

8月2日(月)・3日(火)

アレーナ・ディ・ヴェローナ(ヴェローナ):古代ローマ時代の円形競技場

 

遺跡といっても、もともと夏に野外オペラなどの公演に使用されているところが多いようですね。

ロベルト・ボッレのインスタグラムより。こちらはアレーナ・ディ・ヴェローナ。

さすが踊るギリシャ彫刻ボッレ、遺跡が似合う…

 
 
 
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英国ロイヤル・バレエ団『DANCE IN SOMERSET』

The Yeo Valley Organic Garden というオーガニック・ガーデンで、7月17日(土)、18日(日)に開催されたチャリテーイベント『DANCE IN SOMERSET』に英国ロイヤル・バレエ団のダンサーが多数出演。

www.yeovalley.co.uk

楽しい体験だったのか、ダンサーのインスタグラムにも、たくさん写真が投稿されています。

金子 扶生さんのインスタグラムより。パートナーのリース・クラークとマノンを踊る扶生さん!

 
 
 
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五十嵐大地さんのインスタグラムより。

後ろに見えているのが、今回の舞台の客席ですね。素晴らしいロケーション。

 
 
 
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ギャリー・エイヴィスのインスタグラムより。

ギャリー・エイヴィスはクレア・カルヴァートとアシュトン作品『ファサード』のタンゴや、『眠れる森の美女』のローズ・アダージオを踊ったようです。ローズ・アダージオには五十嵐大地さんの姿も。ピンクのチュチュにキャップをかぶったクレア・カルヴァートが可愛い。

 
 
 
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アメリカン・バレエ・シアター『ABT Across America 』

アメリカのフロンティア精神を感じたのが、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)の国内ツアー『ABT Across America 』。

www.abt.org

2021年7月はじめから3週間、アメリカの8都市を寝台バスやトラックのキャラバンでまわり、野外公演を行うというツアー。参加ダンサーは20人、14の州を横断し、移動距離は3100マイル(約5000km)!

 1940年代や50年代にも、同じようなツアーが行われていたらしいですが、コロナなんかに負けてなるものかという、不屈の精神を感じます。

参加ダンサーの中には、アプレンティスの木村楓音さんの名前もありました。

 

ABT公式インスタグラムより。

この舞台すごい…。これを毎回移動先でセッティングするのか??

 
 
 
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 このバスもすごい…。

 
 
 
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バレエシャンブルウェスト「清里フィールドバレエ」

日本における野外上演のバレエ といえば、「清里フィールドバレエ」

日本で唯一定期的に開催されている野外上演のバレエ公演です。今年は32回目の開催!

今年の開催予定は以下の通り。

日程:2021/7/30(金) ~ 2021/8/8(日) *8/3(火)休演

演目:『眠れる森の美女』

会場:山梨県清里高原の萌の村 特設野外劇場

主なゲスト:

小野絢子(新国立劇場バレエ団)

福岡雄大(新国立劇場バレエ団)

上野水香(東京バレエ団)

柄本弾(東京バレエ団)

清水健太(ロサンゼルスバレエ団)

*なんと吉本新喜劇の松浦景子さんも赤ずきん役でゲスト出演予定

*ゲストの出演日は以下の公式サイトでご確認ください。

清里フィールドバレエ

 

残念ながら一度も観に行ったことがありませんが、豪華ゲストの顔ぶれを見るたびに気になっています。

こちらは昨年の公演の舞台裏の映像。アウトドア系のチャンネルに上げられているものです。驚いたのは、本番での舞台装置の転換を、ステージをつくる大工さんたちが行っているということ!

地元の関係者との長年の協力関係を感じさせるエピソードです。

www.youtube.com 

おわりに

野外でバレエ、残念ながら未体験ですが、劇場で観るのとはまた違った楽しさがありそう。森の中で『真夏の夜の夢』とか、湖畔で『白鳥の湖』とか、観てみたい(笑)

野外フェスは盛り上がる日本ですが、野外バレエ公演ももっと増えてもいいですよね。

★最後までお読みいただきありがとうございました。

発表会の自主練で考えたこと【大人バレエ つれづれ】

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目の前に迫ってきた発表会に向けて、ひとりでスタジオを借りて、自主練をしてみました。以前グループでスタジオを借りて自主練したことはありますが、ひとりで借りたのは初めて。

今まで発表会やおさらい会は自宅での自主練で済ましてきましたが、今回は自分の踊りがあまりにひどくて、先生から送られてくる動画を見るたびに気持ちが重くなっていました。特に途中から挑戦することになったポアントがひどい…そして自宅でポアントの自主練は難しい…

というわけで、何度かグループで利用しているスタジオを90分予約してみました。

できないことを再確認

自主練をやってみた結果、「できないことがはっきりわかった」。

今更ですか?という感じですが。

先生から送られてくる動画の自分の踊りに、「ダメだ〜、出来ない」と完全に思考停止状態になっていた私。無意識のうちに、下手な自分の姿を直視するのを避けていたんですよね…

でもひとりで鏡の前で繰り返しやってみて、どこができないのか、具体的な課題がやっと見えてきた気がします。ストゥニューのときちんと5番に入れるとか、アッサンブレではちゃんとつま先を伸ばすとか、基本的なことばかりですが…

 

自分の実力を直視することができない人に、上達が訪れるはずもない。

なんとなく、上手く出来ないなぁなんて、思っていても上手く出来るはずがない。

深く反省しました(泣)

それだけでも自主練の意味があった…かな。

これからは、もうちょっと早い段階で自主練してみよう。課題を明確にするという意味で。

また今回の教訓としては「90分の自主練は短い」

スタジオのシステムによると思いますが、着替えて準備する時間も入れて90分だと、バーや足慣らしを簡単にしても、正味練習できた時間は正味40分ぐらい。

さらにひとりでずーっと踊っていると、すぐにヘトヘトになるので、休憩も必要。次は2時間にしようと思います。

新しいポアントをおろしてみた

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今回の自主練にはもうひとつ目的がありました。それは予備のポアントをならしておくということ。

今年になって履き始めたBLOCH(ブロック)のバランスヨーロピアンを本番用のポアントにして、予備のポアントはずっと履いてきたレペットのバヤデールにしようと思っていたのですが、思ったより早くバランスヨーロピアンに慣れてしまい、バヤデールに違和感を感じるようになってしまいました。そこでバランスヨーロピアン2足目を購入し、そちらを予備のポアントにすることに。

バランスヨーロピアンの使用感の記事はこちら 

www.balletaddict.com

しかし新しいバランスヨーロピアンを履いてみると…もしかすると、こっちの方が立ちやすい??

どうも1足目は、柔らかくなりすぎている気がする…

ドゥミなどは1足目の方がやりやすいし、どちらを本番用にするかは、ちょっと悩みますが…

このポアントを発表会練習で週1〜2回履くようになって、まだ2ヶ月ぐらい。(ハードなポワントワークがあるような踊りではありません。)

バヤデールに比べて、柔らかくしなやかなソールのバランスヨーロピアンは早くダメになりそうだとは思っていましたが、これは予想外に早かった。

 

発表会が終わったら、バランスヨーロピアン・ストロングも試してみようかな。

バレエ・ダンス用品のミルバ / ES0160S バランスヨーロピアン・ストロング

おわりに

もうひとつ、ひとり自主練のいいところはマスクが要らないこと!

気温もだいぶ上がってきたし、マスクのレッスンきついですよね。

本番まであと少し、熱中症とコロナに注意しつつ、頑張りたいと思います。

 

★最後までお読みいただきありがとうございました。

バレエ ×クィーン『ROCK BALLET with QUEEN 』 【鑑賞レポート】

 

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伝説的ロックバンドQUEEN(クィーン)の音楽にのせたバレエ『ROCK BALLET with QUEEN 』を鑑賞してきました。バレエ団の枠を超えて集まった豪華メンバーによる異色の公演、面白かったです!

振付・演出・出演の新国立劇場バレエ団 福田圭吾さんのバレエチャンネルのインタビューはこちら

balletchannel.jp

公演概要

『ROCK BALLET with QUEEN 』

2021年7月8日(木)19:00〜20:10(休憩なし)

新宿文化センター 大ホール

演出・振付・出演 福田圭吾 新国立劇場バレエ団ファースト・ソリスト
出演:

秋元康臣 東京バレエ団 プリンシパル
池本祥真 東京バレエ団 ファーストソリスト
井澤駿 新国立劇場バレエ団 プリンシパル
菊地研 牧阿佐美バレヱ団 プリンシパル
長瀬直義 元東京バレエ団 ソリスト
米沢唯 新国立劇場バレエ団 プリンシパル
ピアノ:壺阪健登

曲目:

Bohemian Rhapsody

Killer Queen

The Millionaire Waltz

Don't Stop Me Now

Stone Cold Crazy

We Will Rock You

We Are the Champions

Another One Bites the Dust

Dear Friends

Who Wants to Love Forever

Teo Torriatte

The Show Must Go On

Bicycle Race

It's A Beautiful Day

Radio Ga Ga

I Was Born To Love You

*プログラムより。

QUEENの特別なファンでなくても、誰もが耳にしたことがある名曲ばかり。


曲ごとに異なるコンセプトの小品集的なものを想像していたのですが、全体を通してストーリーがある構成でした。幕が開くと舞台上には小さなバーカウンター、テーブル席、グランドピアノが。暗闇の中、打ちひしがれたような男たち(秋元康臣さん、井澤駿さん、菊地研さん、長瀬直義さん)姿が浮かび上がります。この男たちが池本祥真さんに伴われてバーに現れる米沢唯さん演じるディーバ(ロックの女神)をめぐって、競い合い覚醒していく…。

ディーバを男たちに引き合わせる触媒のような役の池本祥真さんは、冒頭のBohemian Rhapsodyにのせて、キレのあるテクニックを存分に見せつけます。全編を通じて、とにかくよく回り、跳んでいた池本さん。純クラシックの回転やジャンプもロックにのせて踊られると別のものに見えてくるのが不思議です。

紅一点、 米沢唯さんは力強く、完璧にコントロールされたキレのある踊りで、ディーバという役にぴったり。フラッパーなボブヘアにカラフルなドレス、足元はポアントでした。

どのダンサーもそれぞれに素晴らしかったのですが、個人的に最も「ロックだ」と思ったのは井澤駿さん。いい意味での踊りの「重み」みたいなものがあり、曲とボーカルの迫力に負けないパワーがありました。出演者の中で一番骨太な、質量を感じる体つきだということも有利に働いているのかも。新たな魅力を発見した気がします。

秋元康臣さんは、いつもの正統派王子とは異なる憂いのある雰囲気が素敵でした。米沢唯さんと二人で踊ったThe Show Must Go Onは美しかった。

東京バレエ団時代にベジャール×QUEENの『バレエ・フォー・ライフ』に出演経験のある長瀬直義さんは、しなやかで色っぽいムードのある踊り。長瀬さんへの振付が一番コンテンポラリー寄りな気がしました。

ベテラン菊池研さんは、バーで呑んだくれている演技がリアル(笑)。でも踊り始めると一転、シャープな踊りを観せてくれました。カーテンコールで嬉しそうに客席に手を振ってくれた姿が印象的でした。菊池研さんと福田圭吾さんは10代の頃からの付き合いで、福田圭吾さんの振り付けで一度踊ってみたかったとのこと。ご自身のインスタグラムに投稿されている終演後の思いを読むと、ちょっとうるっときます。

 

 
 
 
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 大音量で流れるQUEENのボーカル付きの楽曲の合間には、ピアニスト壺阪健登さんによるQUEENの曲をアレンジしたピアノの演奏も。このピアノも美しかった。バーのピアニストという設定でディーバ・米沢唯さんハートを射止めるなど、ストーリーにも参加。

振付・演出の福田圭吾さんは、幕が開いてしばらくして、バーテンダーの衣裳で登場。バーカウンターの後ろでシェイカーを振るなどしていました。このまま踊らないのかな?と思ったら、Bicycle Raceでチャーミングに踊ったあと、自転車に乗って舞台を走り抜け、会場を沸かせていました。

この福田圭吾さんの個性でしょうか。作品全体を通してもユーモラスなシーンが随所にあって楽しかった。客席から何度も笑いがおきていました。

おわりに

I Was Born To Love Youが流れるカーテンコールでは、客席はスタンディングオベーションで大盛り上がり!帰り道でも「面白かったね」という声を多く耳にしました。普段のバレエ公演とはちょっと種類のちがう高揚感は、やはりQUEENの音楽の効果もあるのかも。

観客はバレエファンが圧倒的に多かったと思いますが、QUEENファンの感想も聞いてみたい気がします。

*この公演のパンフレットがネット販売されています!

出演者へのQ&Aが掲載されているのですが、「好きなロックバンド/ミュージシャンは?」という質問への答えなど、普段知ることないダンサーたちの一面に触れられて興味深いです。

販売はこちら↓

Rock Ballet with QUEEN | Mysite

 

バレエ×QUEENといえば、ベジャールの『バレエ・フォー・ライフ』

 

★最後までお読みいただきありがとうございました。