ballet addict

大人バレエとバレエ鑑賞を楽しむための情報発信ブログ

熊川哲也さん祝50歳のライブ・トーク

f:id:logue5:20191215121759j:plain

昨日2022年3月5日(土)はバレエ界のレジェンド、熊川哲也さんの50歳のお誕生日でした。

Kバレエカンパニーの公式チャンネルで配信された特別企画のライブ・トークはご覧になりましたか?おもしろかったですね〜。

16:00からのライブ配信でアーカイブ配信はなし。昨日は東京文化会館で日本バレエ協会の公演『エスメラルダ』を観賞する予定だったので(←『エスメラルダ』の感想はまた後日)、途中まで自宅で見たあとは、音声を聞きながら会場に向かいました。電車の中では映像も見たけど、歩いているときはそうもいかず…貴重な写真や映像がたくさん出てたのに、かなり見逃してしまい残念。

 

ロイヤル・バレエスクールの進級試験ではひとりだけ踊った後に拍手がおきてたとか、10代のころは休みの度にくるくるにパーマをかけてたとか、面白いエピソードもいろいろありました。

 

印象に残ったのは「バレエダンサーには品格が必要。成熟すると、やがてそれが風格になる」という言葉。「自分が若かったころは、そんなことは誰も教えてくれなかった。だから、自分は若いダンサーたちにそれを伝えたい」ともおっしゃっていました。

 

ライブ・トークの最後、「30にして立つ、40にして惑わず、50にして天命を知る、といいますが、熊川さんの天命は?」と問われ、「僕は50にして立つ」といって席を立ち、かっこよく画面からフェードアウトした熊川哲也さん。うーん、やっぱり生粋のエンターテナー!天才ですね。

 

熊川哲也さんのお誕生日記念なのか、『クラリモンド〜死霊の恋〜』1日限定無料配信もあったので、なかなか忙しい1日でした。

劇場で鑑賞したときの感想はこちら↓

www.balletaddict.com

 

無料配信は終わってしまいましたが、トリプルビルの有料配信が始まりました!

2,750円で3日間視聴可能です。視聴券販売期間は2022年8月31日(水)21:00まで。

3作品オンライン配信決定!/『クラリモンド~死霊の恋~』全編 『FLOW ROUTE』『シンプル・シンフォニー』 | K-BALLET COMPANY / K-BALLET FRIENDS

***

熊川哲也さんの2冊の著書。稀有の才能をもつ天才ダンサーから、バレエ団を率いる芸術監督へ。以前2冊続けて読んで、その変化がすごく興味深かった。

久々に再読してみようかな…。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

完璧という領域 [ 熊川 哲也 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2022/3/6時点)

 

★最後までお読みいただきありがとうございました。

東京バレエ団ダンサーがアニメ版『ダンス・ダンス・ダンスール』モーションアクターに!【バレエ漫画・アニメ】

f:id:logue5:20211028230509j:plain

MBS/TBS系 全国28局ネットで2022年4月放送開始予定のアニメ版『ダンス・ダンス・ダンスール』。バレエシーンのモーションピクチャーを担当したダンサー(モーションアクター)が発表になりましたね!

主人公村尾潤平は井福俊太郎さん、森流鶯は秋元康臣さん、五代都は秋山瑛さん、生川夏姫は足立真里亜さん。いずれも東京バレエ団で活躍する4人のダンサーです。

バレエチャンネルのニュースには4人の動画コメントも。

balletchannel.jp

 

アニメ版『ダンス・ダンス・ダンスール』の バレエシーンの振付は、NBAバレエ団ソリストで、振付家としても活躍する宝満直也さんが担当。バレエシーンは、宝満さんの振付をダンサーが踊り、モーションキャプチャーでアニメーションに落とし込んで作られます。実際にダンサーが踊っている映像は全く放映されないにもかかわらず、この豪華メンバー!

宝満直也さんのインスタグラムではモーションキャプチャー用スーツと思われるウェアを着たダンサーたちの写真が投稿されています。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

宝満直也-Naoya Homan(@homan_babacchi)がシェアした投稿

 

村尾潤平:井福俊太郎(東京バレエ団ソリスト)

【井福俊太郎さんの略歴】

東京バレエ学校を2012年に卒業後、2年間リスボンの国立コンセルヴァトワールに留学。卒業後はイタリアのカンパーニャ・バレット・クラシコを経て、2015年に東京バレエ団入団。

2019年夏に膝前十字じん帯断裂という大きな怪我をした井福俊太郎さん。再建手術を経て約1年で舞台に復帰しています。

 

主人公村尾潤平は幼い頃バレエに魅せられながらも、バレエを始めたのは中学2年生。そのスタートの遅さを乗り越えられるぐらい、バレエ向きの資質や身体能力を備えているという設定です。

井福俊太郎さんのインスタグラムにたびたびアップされているアレグロのレッスン動画。キレのある動きと音楽性、美しいつま先に魅了され、繰り返し見てしまう…。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Shuntaro Ifuku(@shuntaroifuku)がシェアした投稿

 

森流鶯:秋元康臣(東京バレエ団プリンシパル)

【秋元康臣さんの略歴】

2000年、12歳でボリショイ・バレエ学校に留学、2006年に18歳で同校を卒業。 国内のカンパニーを経て、チェリャビンスク・バレエに入団し、プリシパルとして活躍。2015年、東京バレエ団にプリンシパルとして入団。 

 

個人的に最も膝を打ったのは森流鶯役の秋元康臣さん。

森流鶯は幼少期から祖母にロシアバレエを叩き込まれ、のちにワガノワアカデミーに留学、ワガノワ・プリで1位を取るというキャラクターです。

6年間ボリショイ・バレエ学校で学んだ秋元康臣さんのロシア仕込みのノーブルな踊りは流鶯にぴったりではありませんか。

以前ニコライ・ツィスカリーゼの記事でもアップしたのですが、元ボリショイ・バレエ学校教師のイリヤ・クズネツォフのチャンネルにアップされている秋元康臣さんの動画。

すでに端正でエレガント。

www.youtube.com

 

五代都:秋山瑛(東京バレエ団ファーストソリスト)

【秋山瑛さんの略歴】

東京バレエ学校を2012年に卒業後、2年間リスボンの国立コンセルヴァトワールに留学。卒業後はイタリアのカンパーニャ・バレット・クラシコを経て2016年東京バレエ団入団。

東京バレエ学校では井福俊太郎さんの同期ですね。卒業後の経歴もほとんど同じです。

ファーストソリストではありますが、多くの公演ではすでに主役にキャスティングされている秋山瑛さん。金森穣さん振付の新作『かぐや姫』でも主役に抜擢されて話題になりました。

村尾潤平がバレエを始めるきっかけを作った五代都。森流鶯のいとこでもあります。おっとりした美少女ですが、独特の色っぽさのあるキャラクター。秋山瑛さんの雰囲気とかぶる部分があるかも。

東京バレエ団の公式チャンネルより。2020年公演『ドン・キホーテ』のリハーサルで、初役キトリを演じる秋山瑛さん。このときの相手役バジルは秋元康臣さん。五代都&森流鶯ペアですね。

www.youtube.com

 

生川夏姫: 足立真里亜(東京バレエ団セカンドソリスト)

【足立真里亜さんの略歴】

2014年新国立劇場バレエ研修所終了(第9期生)。2015年、東京バレエ団に入団。

 

セカンドソリストながら、秋山瑛さんと同じく『かぐや姫』では主役をつとめた足立真里亜さん。4月に予定されている『ロミオとジュリエット』でも、ジュリエットに抜擢されています。相手役は秋元康臣さん。

 

足立真里亜さんが演じるのは「生川はるかバレエ団」の代表を母に持ち、世界で活躍するプロのダンサーを目指す生川夏姫。村尾潤平とは踊りの相性が抜群です。

足立さんの小顔でバランスのいいプロポーション、俊敏そうな雰囲気は夏姫にちかいものがある。

足立真里亜さんのインスグラムを見ていると、村尾潤平役の井福俊太郎さんとの共演写真の投稿も多いです。

足立真里亜さん&井福俊太郎さん、「パリの炎」ですね。夏姫&潤平感ありますね。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Maria Adachi(@p__mari)がシェアした投稿

 

村尾潤平がバレエに魅せられるきっかけになった伝説のダンサー、ブランコ。以前の記事で、ブランコだけ予想をしていたのですが、ニュースを見る限りではブランコを担当するダンサーは書かれていません…残念。www.balletaddict.com

 

アニメ版『ダンス・ダンス・ダンスール』はMBS/TBS系 全国28局ネット 「スーパーアニメイズム」枠にて2022年4月放送開始予定。製作は『呪術廻戦』などで知られるMAPPA。

【2022年4月放送】TVアニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』 ティザーPV - YouTube

楽しみに待ちましょう。

 

★最後までお読みいただきありがとうございました。

光藍社がキエフ・バレエの『白鳥の湖』動画を全編公開

f:id:logue5:20220228220957j:plain

ウクライナへの侵攻が現実になり、連日の報道に胸が痛くなります。

歴史あるバレエ団も多く、多くのバレエダンサーを輩出しているウクライナ。特に名門キエフ・バレエ(タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ)は毎年のように来日公演を行い、日本でもおなじみです。

2月28日、光藍社の公式YouTubeチャンネルにキエフ・バレエの『白鳥の湖』動画全編が無料公開されました。

www.youtube.com

上のリンクは字幕説明入り。字幕なしバージョンもアップされていて、概要欄には場面ごとのキャプチャーの掲載あり。至れり尽くせりです。

↓字幕なしバージョン。

キエフ・バレエ「白鳥の湖」全編 KYIV BALLET/SWAN LAKE - YouTube

今回の動画が侵攻のタイミングで公開になったのは偶然のよう。2021-2022年冬のキエフ・バレエの来日公演がコロナ感染拡大のため中止になってしまったことから、日本のファンへ向けて公開された最新映像とのことです。

収録日は2022年1月27日。ロシアとの関係がすでにかなりの緊張状態にあったなかでの公演・収録ということになります。

 

光藍社はウクライナ国立歌劇場(「キエフ・バレエ」「キエフ・オペラ」)への支援金を募る予定。詳細は近日中に光藍社のTwitterアカウントで発表されるそうです。

 

2022.3.7追記

ウクライナ国立歌劇場への義援金の受付が始まりました↓

「ウクライナ国立歌劇場への義援金」の受付を開始しました。 | バレエ・オペラ・クラシックコンサートの公演なら【光藍社(こうらんしゃ)】ーコンテンツページ

***

ウクライナは多くの偉大なバレエダンサーたちを輩出している国。

エレーナ・フィリピエワ(キエフ・バレエ芸術監督)、ウラジミール・マラーホフ、スヴェトラーナ・ザハーロワ、レオニード・サラファーノフ、デニス・マトヴィエンコ、ヤーナ・サレンコ、セルゲイ・ポルーニン…

 

光藍社のホームページにウクライナ出身ダンサーの紹介記事があります。

第1弾はスヴェトラーナ・ザハーロワ。記事を読むとザハーロワの故郷への愛が伝わってきます。現在はロシアで踊るザハーロワの心痛はいかばかりでしょう。

バレエ大国ウクライナ~世界で活躍するウクライナ出身のダンサーたち~ | バレエ・オペラ・クラシックコンサートの公演なら【光藍社(こうらんしゃ)】ーコンテンツページ

*ちなみにザハーロワの記事中に出てくる寺田宜弘さんはキエフ国立バレエ学校と親交の深い寺田バレエ・アートスクール校長の高尾 美智子さんの息子さん。ここ数日のウクライナ関連のニュースにもたびたび出演されていますね。寺田宜弘さんは無事に出国してポルトガルにいらっしゃるようです。

 

すべての人々の安全と平穏な日常が、1日も早く戻ってくるように、祈るばかりです。

★最後までお読み頂きありがとうございました。