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【バレエシネマ 鑑賞】マシューボーンIN CINEMA / 白鳥の湖 新演出版

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10月25日から恵比寿ガーデンシネマで上映中の「マシューボーン IN CINEMA / 白鳥の湖」を観てきました。

現時点では12:15〜、19:30〜の2回上演。料金2,200円(税込)。

恵比寿ガーデンシネマ | YEBISU GARDEN CINEMA with UNITED CINEMAS | 映画館

 こちらは映画版の予告編

www.youtube.com

作品概要

20年以上もの間世界中で上演され、熱狂的なファンを持つ、マシューボーンの「SWAN LAKE 白鳥の湖」。チャイコフスキーのバレエ「白鳥の湖」の音楽はそのままに、王子と白鳥の物語を再構築。白鳥は全員男性が踊るという斬新な演出で、トニー賞をはじめ数々の演劇賞を受賞しています。

度々来日公演も行われ、今年7月の来日公演は英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルのマシュー・ボールがスワン役で出演するなど、話題になりました。

今回の映画は2019年にサドラーズ・ウェルズ劇場で撮影された新演出版です。ウィル・ボアジーがスワン役を演じています。

 

【キャスト】

スワン / ストレンジャー ウィル・ボアジー

王子 リアム・ムーア

王女 ニコル・カベラ

ガールフレンド カトリーナ・リンドン

執事 グレン・グラハム

みどころ・感想(ネタバレあり)

数年前に舞台は観て以来でしたが、改めて、傑作だと思いました。

細部までのつくり込み、踊りと音楽のシンクロ具合、胸を打つドラマ…

 

以前観た舞台の迫力も素晴らしかったですが、スクリーンで観る映像版もとてもよかった。舞台は全体を観ているので、表情やお話のディテールを見逃してしまうこともよくありますが、映像なら重要な部分をきちんと映してくれます。

王子の「ガールフレンド」は舞台を観たときは、ちょっとした笑わせ役ぐらいの印象でしたが、映画では違って見えました。執事から渡されたお金(手切れ金?)を突き返し、3幕の舞踏会では狂っていく王子を庇う彼女。ちょっと切ない感じの役でした。久しぶりだから、忘れていただけかとも思いましたが、7月に公演を観た友人も、同じことを言っていたので、やはり映像の力でしょう。

 

バレエ「白鳥の湖」と基本的な曲順は変わっていないものの、曲が使われているのはクラシックバレエとは全く異なる場面。にもかかわらず、あまりにもその曲がそのシーンと踊りにあっている…。チャイコフスキーにも観せてあげたいくらい(笑)

 ナイトクラブ「SWANK BAR」の場面などは秀逸!逆にバレエの「白鳥の湖」を観るときに思い出してしまいそうです。

 

男性ダンサーの白鳥の群舞の迫力が素晴らしく、さらに白鳥たちがとにかく「鳥っぽい」。鳥のモノマネをしているわけではないのに、踊りの端々に鳥を感じさせる。本物の白鳥って「美しい」「可愛い」という記号を抜きにすると結構どう猛そうで、あの長い首も少しグロテスク。その本物の感じが伝わってきます。

 

 詳しくは書きませんが、クライマックス4幕の病んだ王子のベッドから「スワン」が登場するシーンは、何度見ても衝撃的。本当に悪夢のような!

(ただし、このシーンの衝撃度は、生の舞台の方が勝るかもしれません。)

 

以前の版は、子役が演じる王子の幼少期からスタートしましたが、新演出版でははじめから大人の王子。全体に枝葉の演出がなくなり、すっきりした構成になっている印象です。衣装や装置も白、黒、赤が基調のシンプルな感じに変化していました。その分ドラマに集中できたかもしれません。

おわりに

 あげればキリがないほど見所がいっぱい。

バレエというカテゴリーを超えた作品ではありますが、クラシックバレエ「白鳥の湖」をなんども観ている人の方が、絶対に楽しめる作品です。

おまけ:家で楽しみたい人は

こちらは2012年制作版。 新演出版と比べて観るのも面白そうです。

 


★最後までお読みいただきありがとうございました。