幻冬舎plusで連載されている「カレイなる大人バレエの世界」をご存知でしょうか?
著者はアラフォーからバレエを始めた、イラストレーターの丸山裕子さん。「大人バレエあるある」満載の内容で毎回楽しみにしているのですが、「#30 優しくされたい(優しくしてね)」はいつにもまして、身につまされる内容でした。
「何が目的なの?」
冒頭の「大人から楽器を習うことは意味があるのか」という話題がSNSで盛り上がっているというのは、私も目にしていて、全く同じことを思っていました。「ああ、大人からバレエを習っていることも同じように思われているだろうな」と。
実際に、大人バレエ仲間は会社の同僚から「何が目的なの?」と聞かれたことがあるそうで…確かに大人からバレエを始めて10年、20年と熱心に練習しても、バレエを習得することはほぼ不可能。経験者との差は歴然としています。これがヨガだったりすると、大人になって始めた人がインストラクターになってしまうこともあります。
それでも、バレエがやりたいんですよね。そうとしか言いようがない。
本人にとっては意味があるんです!(←心の叫び)
丸山さんは、”あとはそっとしておいてくれるか、できればちょっとやさしい気もちで遠巻きに、うす目で見ていてくれたらうれしいです。”と書いていますが、個人的な心情としては「そっとしておいてほしい」「目をつぶってほしい」かな。
うっかり大人が出演する発表会を観に行かない限り、ご迷惑をおかけすることはないと思うので、そっとしておいてほしい…そんな気持ちでおります。
子供クラスの親御さんたちの視線が気になる
そして、丸山さんが、”唯一申し訳なく思うのは、同じスタジオに通うお子さんのご両親やおじいちゃんおばあちゃん、ご親戚の方々。”と書いているのにも激しく同意。
確かにお子さんやお孫さんの活躍を楽しみに発表会を観に行ったら大人も出演していて、「なんだかすごいもの、みちゃった…」みたいなケースはとても多いと思う(笑)心からおくやみ申し上げます。
発表会ではないのですが、私が以前通っていたお教室は、大人クラスの後がキッズクラスというスケジュールで、クラスの最後方になると、子供達と付き添いのお母さんやお父さんが教室に入ってくるんです。これが結構、プチストレスで(笑)
子供たちの親御さんといっても、年齢は私たちよりはるかに若い。下手すると自分の子供ぐらいの年齢。実際は大人のレッスンなんて、大して気にもとめていないとは思うのですが…「ウチの子、子供のうちから習わせといてほんとによかった!」なんて思われていないだろうか(←被害妄想 笑)…とか。そりゃ私だって子供のうちから習いたかったですよ!
世の中の冷たい視線は感じつつ、それでもなおやめられない、止まらない大人バレエの世界。人にどう思われようが、足腰が立つうちは続けるつもりですけどね(キッパリ)。
丸山裕子さんはこの本のイラストも担当されています!
★最後までお読みいただきありがとうございました。