終わってしまいましたね、Kバレエカンパニーの熊川哲也さんがバレエ監修をおこなったドラマ『カンパニー〜逆転のスワン〜』。最終回、ご覧になりましたか?
井ノ原快彦さんが演じる仕事も家庭も崖っぷちのサラリーマン青柳誠一が、弱小バレエ団の『白鳥の湖』の公演を成功させるというミッションに立ち向かう物語。
Kバレエカンパニー全面協力の舞台『白鳥の湖』と、ドラマのクライマックスが同時進行する最終回。できれば拡大版にしてもらって、もうちょっと公演シーンを観てみたかった気も…
ドラマの感想などについて書きたいと思います。
*ドラマのストーリーについてはネタバレありです。
今夜10:00最終回です!!
— NHKドラマ (@nhk_dramas) February 28, 2021
BSP&BS4K プレミアムドラマ
「カンパニー~逆転のスワン~」
『新解釈“白鳥の湖”』
青柳の夢は叶うのか⁉
みなさんで見届けてください‼
(前回の再放送は午後4時半)#ドラマ #カンパニー#井ノ原快彦 #倉科カナ#宮尾俊太郎 #古川雄大#織田梨沙 #松尾龍 #バレエ pic.twitter.com/uKfZILSx1H
最終回を見逃した方は3月7日(日)に再放送があります。
最終回(第8回)再放送:3月7日(日)16:30〜17:20 NHKBSプレミアム
NHKオンデマンドでも220円で視聴可能!
新解釈『白鳥の湖』
最終回のタイトルは「新解釈”白鳥の湖”」。どのへんが新解釈かというと、まずロットバルトが主人公、そして王子とロットバルトの愛が描かれていること。
設定についてはドラマスタッフのブログに詳しく書かれています。
「カンパニー~逆転のスワン」その13 | カンパニー | ドラマスタッフブログ|NHKドラマ
ドラマの中の『白鳥の湖』は、Kバレエカンパニーの熊川版『白鳥の湖』に、ドラマオリジナルの演出や振付を加えたもの。3幕、クライマックス直前のロットバルトの踊りは、熊川哲也さんが今回のドラマのために振り付けたオリジナルということです。
舞台装置や衣裳はKバレエカンパニーの『白鳥の湖』のものを使用しています。ドラマキャスト以外の出演者はKバレエカンパニーのダンサー。ちらっとしか映りませんが、王妃はKバレエカンパニーの山田蘭さんだったと思う…
さすが熊川哲也さん監修、Kバレエカンパニー全面協力の舞台シーンは見応えがありました。舞台を捉えるカメラのアングルは、通常の舞台配信とは異なり、俯瞰からの白鳥たちなど、ドラマティックで新鮮でした。
宮尾俊太郎さんの真骨頂
ロットバルト役の世界的ダンサー高野悠を演じるのは、Kバレエカンパニー元プリンシパルの宮尾俊太郎さん。2020年のKバレエカンパニー公演『白鳥の湖』でも、ロットバルトを演じていました。
舞台でのロットバルトの踊りと演技、ドラマでの高野悠役の演技が交錯する最終回。どちらも説得力があり、長くバレエダンサーと役者という二足のわらじを履いてきた宮尾俊太郎さんの真骨頂が発揮された最終回でした。
『カンパニー』をみていて思ったのは、宮尾俊太郎さんの声の良さ。声も2枚目なところが役者さん向きですね。
スポーツトレーナー由衣役の倉科カナさんとのオフショットと、2020年のKバレエカンパニー公演で初のロットバルトを踊った時の写真がご自身のインスタグラムに投稿されています↓
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Kバレエカンパニーのダンサーからの出演者、プリンシパルソリスト小林美奈さん。『白鳥の湖』で主役のオデットを踊る、社長令嬢のプリンシパル有明紗良役。最終回は踊りも演技も見せ場が多かったです。2幕のオデットは美しかった。
今回がドラマ初挑戦の小林美奈さん。まわりの役者さんたちの演技とはやはり少し異質なのですが、なんだか逆にリアリティを感じました。
バレエ団の男性トップダンサー長谷山蒼太を演じる、Kバレエカンパニー・ファーストソリストの栗山廉さんは、舞台では王子の友人として1幕、3幕に登場。クリーンな踊りを披露しています。
ドラマとは関係ないのですが、小林美奈さんと栗山廉さんのこの動画が可愛い…
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バレエ経験キャストのバレエシーンに注目
以前記事で書いたように、今回は脇を固める役者さんたちもバレエ経験者。
舞台にはどのように登場していたのでしょうか。王子やオディールは別として、主要な役以外のキャストの踊りのシーンは殊更にクローズアップされることはないので、気をつけてみていないと見落としそうになります。逆に言えば、そこまで踊りが舞台に溶け込んでいるということですね。
高崎美波役:織田梨沙さん
2幕では「大きな白鳥(ビッグ・スワン)」、3幕から有明紗良の代役でオディール・オデットを踊ることになる高崎美波。織田梨沙さんが踊っている全身のカットはそこまで多くなかったですが、オディールの演技や佇まいは堂々としていて華がありました。
水上那由多役:古川雄大さん
踊るシーンが予想以上に多かったのは王子=水上那由多役の古川雄大さん。
引きで撮影しているシーンなどは、吹き替えを使っているところもありそうでしたが、宮尾俊太郎、小林美奈という2人のプロのバレエダンサーと組んで踊るという大役をきちんと果たしていました。
古川雄大さんのインスタグラムでは、ドラマの撮影が始まる前からバレエの練習に取り組み、かなり苦戦したというエピソードと練習風景の動画が。ドラマの中の水上那由多とシンクロします。
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桐ケ谷リョウ役:松尾龍さん (Jr.SP/ジャニーズJr.)
バレエ団のダンサー桐ヶ谷リョウ役の松尾龍さんは3幕の「ナポリ」に登場。現在もバレエを習っているだけあって、軽快な踊りを披露していました。顔が小さくてプロポーションがよく、一緒に踊っているダンサーたちと比べても見劣りしません。
清水りさ子役:尾花貴絵さん
ちらっとしか映らないのですが、高崎美波と「大きな白鳥(ビッグ・スワン)」を踊っていた…と思います。
以前も記事に書いたのですが、尾花貴絵さんは約6年前に、芸能人がKバレエカンパニーの舞台『白鳥の湖』の「大きな白鳥」の踊りに挑戦するTBSのドキュメンタリー番組「芸能人本気バレエ!密着200日…白鳥の湖を踊りたい!SP」に出演しています。
6年越しの「大きな白鳥」!
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原田優希役:大谷玲凪さん
女優・バレエダンサーの大谷玲凪さんは2幕の「4羽の白鳥」に登場。
Kバレエカンパニーの白鳥のふわふわの衣裳が憧れだったという大谷玲凪さん、いい笑顔です。
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井上真帆役:藤谷理子さん
藤谷理子さんは、大谷玲凪さんと共に「4羽の白鳥」を踊りました。
かなりハードだったようです!
最終回の四羽の白鳥、一回踊っただけでヘロヘロで
— 藤谷理子 (@rico_f86) March 1, 2021
客席から「がんばれ藤谷ーー!」と叱責していただいたり、「ずっと口開いてるぞ」と注意されたりしていました。
普通に恥ずかしかったです。
でも大谷玲奈ちゃんはじめKバレエの皆さんに励まされなんとか踊れました。
みんな素敵すぎる😭
おわりに
SNSではドラマをみたら劇場でバレエが観たくなったという感想も目にしました。バレエファンが増えたら嬉しいですね。
そしてタイミングよく、3月24日(水)からKバレエカンパニーの『白鳥の湖』が開幕!
ドラマに出演していた小林美奈さんはオデット/オディール、栗山廉さんはロットバルトで出演します。
公演情報はこちら↓
2021『白鳥の湖』 | K-BALLET COMPANY / K-BALLET FRIENDS
3月28日(日)公演は世界17ヶ国でオンラインライブ配信が決定!
情報更新:Spring2021『白鳥の湖』オンラインライブ配信 チケット販売情報/世界 17の国・地域に同時配信決定! | K-BALLET COMPANY / K-BALLET FRIENDS
「カンパニー」原作はこちら↓
「カンパニー」特集掲載号↓
★最後までお読みいただきありがとうございました。