『ダンス・ダンス・ダンスール』の最新刊25巻が発売になりました!
ジョージ朝倉さんの人気バレエ漫画、いつものように発売日に購入して一気に読みました。
25巻の表紙は”生川ボーイズ”の海咲、寿、(帰ってきた)大和。表紙はバレエメイク姿、裏表紙には同じ構図の素顔のイラストが載っています。
*以下、ネタバレ含みます。
前巻の感想はこちら↓
あこがれの師匠ブランコのもと、ニューヨークでバレエを学ぶ潤平。スクール公演『コッペリア』でフランツを演じ、大きな喝采を受ける。しかし公演の終幕間近、ジャンプで転倒し、膝前十字靭帯を断裂。すぐに再建手術を行い、リハビリに励むことに。
5か月後、怪我で出演できなくなった生川はるかバレエ学校のガラ公演を観るため、日本に帰国した潤平は、かつてのボーイズクラスの仲間たちの活躍ぶりを目にして落ち込む。
…というのがおおざっぱな25巻のあらすじ。
予告を見ていたので怪我は予想はしていましたが、”泣き顔の潤平”がたくさん登場する巻でした。
前十字靭帯断裂といえば、復帰まで最低でも1年ぐらいはかかる大きな怪我。
熊川哲也さんもこの怪我を経験されていますよね。
なるほどと思ったのは、巻末の【協力】に東京バレエ団の井福俊太郎さんの名前があったこと。井福さんも東京バレエ団の海外公演中に前十字靭帯断裂の怪我をされています。
井福さんのインタビューを読むと、潤平の状況とかなり重なる部分があります。
潤平のような踊るために生まれてきたような人が、一時的でも踊れなくなるって、想像を絶するような辛さでしょうね…。読んでるだけでも、ちょっと辛かった。
でもそんな潤平を支える、お母さん、兵ちゃん、夏姫、中村先生たちのサポートが温かくて心癒される。とくに潤平自身より潤平を理解している兵ちゃんの献身ぶりは、泣けるなあ…。
そんな”涙”もありつつ、”笑い”もあるのがこの漫画のいいところ。
久々登場の(ちらちらとはでてきてたけどね)生川ボーイズクラスの、海咲、寿、大和たちも、濃いキャラクターでしっかり笑わせてくれます。
そしていつも思うのですが、手書き文字でちょこっと書かれている小ネタが面白い。
例えば、ガラ公演後に生川はるかバレエ団の芸術監督GINYA・ギンヤ(←誰がモデルかは、みなさんおわかりでしょう)さんが登場して、色めきたつ潤平、海咲、大和たちの横に書かれている”GINYA嫌いなバレエ男子いない説”という文字。わかる。
最後に、25巻では線のタッチが少し変わった?
いままでのあまり強弱をつけない繊細な線から、若干太く強弱をつけた線が多くなったような…
どちらかといえば前のタッチの方が好きだけど…。なにか意図的な変化なんですかね?
巻末の予告を見ると、潤平の試練はまだまだ続きそう…。
師匠ブランコとの関係も気になる。
25巻でも潤平が、踊れなくなった自分と踊れなくなったブランコを重ね合わせるようなところが出てきて、このあたりがふたりの関係に今後どう影響を与えていくのか…
そしてこの巻にはほとんど出てこない、潤平のライバル流鶯は今どうしているのか?
ローザンヌ出場はどうなるのか?
すでに次巻が待ち遠しいです!
一気に読みたい方はこちら!
★最後までお読みいただきありがとうございました。