自宅でバレエ上達のためのトレーニングをはじめてから、半年が経ちました。…なのですが、実は昨年12月は3週間ぐらいトレーニングをお休みしていました。
サボっていたわけではないんです。背中や肩、腕まわりのストレッチをちょっとやり過ぎてしまったためなのか、腕や脇に痺れが出てしまいました。
このとき、私の頭をよぎったのは「これはリンパ浮腫の始まりではないのか?」という恐怖でした。
リンパ浮腫とは
リンパ浮腫とはなんぞや?と思われたでしょうか。
リンパ浮腫とは、主にがんの手術や放射線治療のあとに、その部位の付近にリンパ液が溜まって異常にむくんでしまう状態のこと。
1度発症すると治りにくく、対処療法でひどくならないようにしていくしかない。治療後すぐに発症する場合も、治療後10年経ってから突然発症するケースもある。初期は、痺れ、重だるさなどからはじまることが多い。手術した側の手で重いもの持ったり、ケガからの感染が原因になることもある…。
今までこのブログで書いたことはなかったのですが、私は数年前に乳がんの手術を受けています。幸いごく初期で発見され、部分切除で済みました。
一般的に乳がん手術後は特に運動は禁じられておらず、むしろ適度に動かした方がいいと指導されます。
この「適度に」っていうのが難しいところですが、私にとってバレエレッスンは適度な運動だと感じています。(主治医にも問題ないといわれました。)
手術した側の脇などが動きによっては、少し引っかかる感じがするときがあるものの、普段のレッスンでは無理をしている感覚はありません。私の場合は手術後に腕の可動域に影響がでることもありませんでした。
ただ、胸を大きく張ったり、背中にポールを入れた姿勢で腕を広げたりする柔軟をやると、突っ張った感じや軽い痛みがあり、この手の柔軟やるときは気をつけてはいたのです。
ああ、それなのに…。ちょっと油断してやりすぎてしまいました。
タイミングよく病院の定期検診があったので、主治医にも診てもらったのですが、現状はむくんではおらず、この状態でリンパ浮腫のはじまりかどうかは判断がつかないとのことでした。「ストレッチをやりすぎたぐらいでは、可能性は低いのでは」といわれ、少しだけ安心したものの、不安は消えない…。
数日経っても痺れや重だるさがなくならず、荷物を持ったときの感覚もいつもとちょっと違う。レッスンでも手をア・ラ・スゴンドにしたときに、つっぱるような違和感を感じるようになりました。
バレエに対してモチベーションが上がっている時期だったのでつらかったのですが、思い切ってトレーニングもレッスンもしばらく休もうと決めました。
ときには思い切って休むことも大事かも
レッスンやトレーニングを休んでから2週間すぎたあたりから、少しずつよくなってきていると感じるようになり、1ヶ月ぐらいでほぼもと通りになりました。
今は普通にレッスンできています。トレーニングでは、胸の筋肉や腕に負荷をかけすぎるストレッチはやめることにしました。
あの痺れの原因はなんだったのかはわかりませんし、これから先どうなるかもわからない。主治医には「リンパ浮腫は、前触れもなく始まる人がほとんどです」と言われ、それはそれで怖いんですけど。
というわけで、半年の成果の報告というよりは、病気の話になってしまいました。
でも休んでみて、気がついたこともあります。
トレーニングを3週間も休んだら、始める前に戻っちゃうかなと案じていたのですが、意外にそうでもなかった。
柔軟性に関しては、再開したてこそ硬かったですが、数日したら、むしろ休む前より向上したんじゃないかなと思うほど。身体を十分休めた効果でしょうか?
がむしゃらに頑張ればいいってもんでもないんだな…。腕以外の部分でも、知らないうちに無理して疲れが溜まっていたのかもしれません。
おわりに
乳がんを告知されたとき、バレエが続けられるかが何よりも気がかりでした。夜な夜なネットで情報を調べたのを覚えています。
このブログで病気のことを書くのは、ちょっと迷いもあったのですが、どこかのだれかの役に立てばと思い書いてみました。
手術後からレッスン復帰までのことも、機会があれば書いてみようかなと思います。
*あくまでも個人の体験です。同じ病気でも状態は多様だと思いますので、参考程度にお読みください。
トレーニングをはじめたきっかけはこちら↓
持ち歩きに便利なポケット版↓
★最後までお読みいただきありがとうございました。