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大人バレエとバレエ鑑賞を楽しむための情報発信ブログ

BLOCHのポアント バランスヨーロピアンの感想【大人バレエつれづれ】

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早いもので2021年ももう半分が経過。年頭に新しいポアント、BLOCH(ブロック)のバランスヨーロピアンを買った記事を書きましたが、先日2足目を購入しました。半年履いた感想などを書きたいと思います。

年頭の記事はこちら

www.balletaddict.com

バヤデールとバランスヨーロピアンの比較

ポアントを履き始めてからずっとレペットのバヤデールを履いていた私。「バヤデールに立たせてもらっている感」があったので、新しいポアントに馴染めるか不安だったのですが、意外にすんなり慣れました。

バヤデールはトゥが幅広で安定感があり、ソールは固めですが、前重心で甲が出やすいポアントでした。バランスヨーロピアンも幅広でとても安定感があり立ちやすい。甲の出やすさはバランスヨーロピアンの方が上かもしれません。

ソールがアーチ状になっているのがバランスヨーロピアンの特徴。このカーブしたソールが足裏に吸い付くようにフィットして甲が出やすいのでしょうが、同時に動足のつま先も伸びやすいのがいいところ。ただアーチ状のソールは、アテールの時は若干違和感があるのと、ドゥミはやりにくい気がします(単に私のテクニック不足のせいかもしれませんが)。

微妙な写真ですが、ソールのカーブはこんな感じ。

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バヤデールはかなり長持ちするポアントでしたが、バランスヨーロピアンの柔らかくしなやかなソールはヘタリが早そう。「ベストの状態は一瞬」という口コミを見かけることもあります。

またバヤデールははじめからボックスが柔らかめでしたが、バランスヨーロピアンのボックスはそれより硬めに感じました。慣れるまでは少し痛さがありましたが、しばらく履いたら馴染みました。トゥの内側の先端に小さな衝撃吸収のクッションが付いているのですが、その効果はあまり感じられなかったです。

私の普通の靴のサイズは22cm、サイズは4Xを選びました。先の方が薄っぺらな足なので、ボックスを少し潰し気味にして履けば、サイズはこれで問題なさそう。

2足目はミルバのセールでお得に入手

2足目のバランスヨーロピアンはミルバの店頭セールで手に入れました。ミルバは定価も高くないので、年2回のセールで10%OFFになるのは嬉しいですね。

バレエ・ダンス用品のミルバ / ES0160 バランスヨーロピアン

 こちらはミニヨン↓

こちらはチャコット↓

バレエショップアビー↓

 

ニューポアント効果?発表会でポアントを履くことに

ポアントを変えた効果かはわかりませんが、発表会で踊る演目のうちのひとつを、ポアントで踊ることになりました。ポアントとバレエシューズが混じっている大人バレエチームの踊りで、私はバレエシューズの予定でしたが、発表会練習の折り返し地点を過ぎたあたりで、先生から「ポアントにチャレンジしてみます?」と言われました。「今からですか!?」と思いましたが、やっぱり素直に嬉しかった。ありがたくチャレンジさせていただくことにしました。

ただポアントで発表会に挑戦することについては、結構複雑な思いがあります。私のような初心者は、バレエシューズできれいにバレエらしく踊ることを目指すことの方が先ではないだろうか…と。

でもバレエシューズできれいに踊れるようになる日を待っていたら、寿命が尽きてしまう…あと何年ポアント履けるだろう、あと何年レッスンできるだろうと、常に焦っている50代の初心者バレリーナ。「正解ではないかもしれない。でも今挑戦できることは、挑戦できるうちにしておこう」という気持ちです。

年頭の記事で「新しいポアントが新しい世界に連れていってくれますように」と書いたのですが、発表会の練習で少しでも上達できればいいなと思っています!

おわりに

長年ポアントはこれしかないと思い込んでましたが、意外にそうでもなかった…。年齢とともに「これじゃないと」「こうしないと」っていう縛りが増えている自分をちょっと反省しました。

頭も体も柔軟にして、発表会練習に励みたいと思います。

*ポアントの使用感などは、あくまでも素人初心者の個人的な感想です。

★最後までお読みいただきありがとうございました。

 

新国立劇場バレエ団 柴山紗帆×渡邊峻郁『ライモンダ』【鑑賞レポート】

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新国立劇場バレエ団の『ライモンダ』を鑑賞しました。コロナ禍の影響か、全5日の公演は全てマチネ、平日は1日のみという日程。

ライモンダとジャン・ド・ブリエンヌは米沢唯×福岡雄大、小野絢子×奥村康祐、木村優里×井澤駿、柴山紗帆×渡邊峻郁の4組。少し前までは、ほとんど固定化していた新国立劇場の主役男女の組み合わせ、現在はシャッフル状態ですね(笑)

どの組も興味津々でしたが、今回は柴山紗帆さん×渡邊峻郁さんのフレッシュな『ライモンダ』を観てきました。

公演概要

『ライモンダ』全3幕 新国立劇場バレエ団

6月11日(金) 14:00〜

新国立劇場 オペラパレス

芸術監督:吉田都

振付:マリウス・プティパ

改訂振付・演出:牧阿佐美

音楽:アレクサンドル・グラズノフ

美術・衣裳:ルイザ・スピナテッリ

照明:沢田祐二

指揮:アレクセイ・バクラン

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

 

【キャスト】

ライモンダ:柴山紗帆
ジャン・ド・ブリエンヌ:渡邊峻郁

アブデラクマン:速水渉悟

ドリ伯爵夫人:本島美和

アンドリュー2世王:貝川鐵夫

クレメンス:廣川みくり

ヘンリエット:五月女遥

ベランジュ:浜崎恵二朗

ベルナール:中島瑞生

〈ワルツファンタジア〉

第1バリエーション:渡辺与布  第2バリエーション:廣田奈々

サラセン人:益田裕子、朝枝尚子、原田舞子、宇賀大将、小野寺雄、樋口響

スペイン人:寺田亜沙子、木下嘉人

チャルダッシュ:奥田花純、小柴富久修

マズルカ:川口藍、玉井るい、今村美由紀、関晶帆、山田歌子、吉田明花

〈グラン・パ・クラシック〉

バリエーション:池田理沙子

パ・ド・カトル:中家正博、原健太、浜崎恵二朗、中島端生

パ・ド・トロワ:中島春菜、廣田奈々、横山柊子

【 上演スケジュール】

プロローグ/第1幕 60分

休憩 25分

第2幕 35分

休憩 20分

第3幕 35分

 

今回上演された『ライモンダ』は牧阿佐美さんによる改訂版。牧阿佐美さんが新国立劇場バレエ団の芸術監督就任中の2004年に初演、その時はゲストで現芸術監督の吉田都さんが出演されています。ちなみにこの公演が、吉田都さんのライモンダデビュー。

新国立劇場バレエ団での全幕の上演はなんと12年ぶりということで、今回メインのキャストは全て初役です。

コンテストやガラ公演ではおなじみでも、意外に全幕で上演されることが少ない『ライモンダ』。そのストーリーはシンプル。

出征した婚約者の帰りを心待ちにしているライモンダが、異国の強引な男に迫られて拐われそうになるが、すんでのところで婚約者が帰還して男を倒し、2人は結婚しました。以上!

詳しいストーリーはこの辛酸なめこさんのエッセイにわかりやすく(面白く)まとめられています(笑)

www.gentosha.jp

このシンプルなストーリーのもと、グラズノフの美しい旋律に乗せて次々に繰り広げられる踊りは圧巻。主人公ライモンダが踊る5つのバリエーションをはじめとして、美しい中世の絵巻物を観ているような気分になれます。

主役の風格、柴山紗帆さん

新国立劇場バレエ 団の公演では、いつも印象的な踊りを観せてくれる柴山紗帆さんですが、主役を踊るのを観るのははじめて。ソリストというポジションですが、すでに色々な演目で主役を務めています。

 

柴山さんがバレエチャンネルのインタビューで、ライモンダの5つのバリエーションについて語っている記事が面白かった。

『ライモンダ』の踊りはキツイ。多くのダンサーから聞かれる言葉ですが、記事を読むとその理由が良くわかります。

balletchannel.jp

「この人がセンターにいて当然」。主役に求められるのは、そんな納得感。ライモンダを演じた柴山紗帆さんは、佇まいも踊りも主役の風格がありました。音楽的で気品があり、丁寧な踊りは観ていて気持ちがよかった。

前出のインタビューでは「踊る人の芯の強さが問われる」と話されていた最後のハンガリアン(手打ち)バリエーションも、凛とした美しさと存在感がありました。

ジャン・ド・ブリエンヌ役の渡邊峻郁さんもはまり役。ライモンダの夢の中に登場するシーンが特に素敵でした。伸びやかでクセのない踊りが、夢の中の愛しい婚約者にぴったり。

 

柴山紗帆さんのインスタグラムより。お似合いのライモンダとジャン。

まわりのダンサーの猫耳みたいな頭飾りが可愛い。(ハンガリアン様式なんでしょうか??)

 
 
 
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速水渉悟さん、情熱のアブラデクマン

ひねりのない『ライモンダ』のストーリーの中で、ドラマティックな要素を一手に引き受けているのが、アブデラクマン。フランス・プロヴァンス地方のお城に、突如登場するサラセン(中世ヨーロッパ世界でのイスラム教徒の呼称)の首領です。アブデラクマンは中家正博さんと速水渉悟さんのダブルキャストで、この日は速水渉悟さん。

バレエ チャンネルの中家正博さんと速水渉悟さんインタビュー。中家正博さんのアブデラクマンも観たかった!

balletchannel.jp

 牧阿佐美版『ライモンダ』のアブデラクマンは、極悪人というキャラクターではなく、ライモンダに夢中になるあまり、許されない行動に走ってしまうという、ちょっと切なさのある設定。

速水渉悟さんのアブデラクマンも、そんな情熱と哀れさを感じさせました。思った以上にガタイが良く、肉体派アブデラクマンのマッチョな衣裳が似合う!テクニック的な見せ場の多いソロの踊りも、キレがあって素晴らしかった。

中家正博さんはこの日は3幕のパ・ド・カトルなどに出演。抑制の効いた品のある踊りは素敵でしたが、アブデラクマンとは真逆の役だけに、「どんなアブデラクマンだったのだろう」とちょっと気になってしまいました。

 福岡雄大さんのインスタグラムより。2枚目以降の写真に中家正博さんのアブデラクマンが登場するのですが、この投稿ちょっと面白いです(笑)

 
 
 
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コールドバレエ の美しさを堪能

ライモンダの友達、ヘンリエットの五月女遥さんはいつもながら躍動感のある踊り。ハンサムでスタイルがいい浜崎恵二朗さんと中島瑞生さんのベランジェとベルナールも似合っていました。

そして今回も、コールドバレエのレベルの高さを堪能。1幕のワルツファンタジア、3幕のグラン・パ・クラシックの群舞は素晴らしかったです。

 

入団一年目の岸谷沙七優さんのインスタグラムより。

このグリーンの衣裳での群舞が、夢のように美しかった…

 
 
 
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 おわりに

配信も楽しいのですが、やっぱり劇場で観るバレエは最高です。

最近発表された新シーズンの『白鳥の湖』でもオデット・オディールに配役されている柴山紗帆さん。ファースト・ソリストへ昇格も近いのでは?

『白鳥の湖』では井澤駿さんが相手役!楽しみです。

バレエ「白鳥の湖」 - 新国立劇場

*** 

トリプルビルとしてシネマでも上映されていた英国ロイヤル・バレエ団の『ライモンダ』第3幕。主役はオシポア様とムンタギロフ!

英国ロイヤル・バレエ団の『ライモンダ』第3幕をシネマで観た感想はこちら

www.balletaddict.com

 ★最後までお読みいただきありがとうございました。  

理想の大人バレエスカートを探せ!Balletholicのスカートを買ってみた【バレエウェア】

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現在、7月の発表会に向けて絶賛リハーサル中です。普通のレッスンの後に行うクラス別のリハーサルに加えて、クラス合同の通し稽古もスタートしました。

通し稽古のときに履くバレエスカートをずっと探していたのですが、「これ理想的かも」という一枚が見つかったのでご紹介したいと思います。

なぜ通し稽古用のバレエスカートが必要か

私のお教室では、通し稽古の時にいわゆる「リハーサルスカート」の着用を求められたりはしないのですが、なぜ通し稽古用のスカートを探していたかというと…

私、普段のレッスンではショートパンツ、またはフレアのほとんどないスコート型のショートスカート派です。理由は、身長が低いので短いボトムの方がスタイル良く見える気がする(あくまでも自分比)のと、甘い感じのウェアは全く似合わないのと、レッスンでは露出が多い方が、先生によく見てもらえる気がしてお得感があるので(笑)。長めのスカートはほぼ履きません。

しかし通し稽古のときは、子供生徒の父母や舞台関係者など、生徒以外の人が結構いるので、あまり露出度の高いウェアははばかられる(誰も見ていないとは思いますが)。

体育館のようなところを借りて行うので、着替えやトイレに行く時などは、無関係の人がいるところを、ウェアのまま通ることもある。

さらに私のお教室の場合、通し稽古では黒タイツ禁止令が出るので、ピンクタイツ×ショートボトムとなり、なおさら厳しい…

理想のバレエスカートの条件

ということで、周囲の人をギョッとさせないような、やや長めの大人っぽいバレエスカートを探すことにしたのです。

私的通し稽古用バレエスカートの条件とは…

1.適度な長さがある

ひざ丈ぐらいを想定。背が低いので、今流行りの前後で長さの差があるタイプもいいかも。

2.プルオンタイプ

これは普段のレッスン用だとしても絶対。恥ずかしながらトイレが近いので、巻きスカートを外して、また結んでという手間が大変。通し稽古のときは、短時間でトイレを済まさなければいけないことも多くてなおさら。また踊っているうちにずれたりするのを気にしなくていいのも楽。短時間で撤収しないといけないことも多いので、素早く着替えられるのもいい。

3.軽い素材だけど透け過ぎない

透けない素材で丈が長めだと、重いこともありそう。軽くて透けにくいものが理想。

4.持ち運びコンパクトで取り扱いが楽

何かと荷物が多い通し稽古。コンパクトに持ち運べ、雑に扱っても丈夫でシワなどがつきにくい素材がいい。

5.きれいな色と形

そしてやっぱり、手持ちのレオタードに合う素敵な色、スタイルよく見せてくれるキレイな形のスカートがいい!

 

こんな条件で、夜な夜なバレエショップのサイトをチェックして探したバレエスカート。

YUMIKOの定番プルオンスカートとか

www.balletshopetoile.net

個人輸入したことがあるアメリカのブランドeleveの、High-Low Skirt とか

www.elevedancewear.com

このあたりもいいな〜と思ったのですが…

最終的に選んだのはこれ!Balletholicのミニマリスト・バレエスカート

www.balletholicshop.com

以前から気になっていたBalletholic。サイトのセンスも素晴らしく、甘さを抑えた形や、ちょっとくすんだ色味のカラーバリエーションも好み!手持ちのレオタードにも合いそうだし、条件にもぴったり。

不安だったのは、一度も実物を見たことがないのと、着画のモデルさん(Balletholicの代表の方らしい!)が164cmの長身でとにかくスタイルがよく、10cmぐらい身長の低い私が着ると後ろ中心の53cmという長さは、どうなんだろうということ。

でもサイト見れば見るほど、きっと素敵なスカートに違いないという思いが強くなり、思い切ってポチりました。

Balletholicのミニマリスト・バレエスカートの着用レポート

オーダー翌日には発送され、翌々日にはポスト投函で届きました。

楽しみすぎて、すぐに開封してしまったのを戻して撮影したので、ちょっとシワシワしてますが、本当はもっときれいな状態で届きます。

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これが実物です。一度着用して洗濯した状態。ストレッチ性の高いチュール素材ですが、復元力も高そう。

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色にもよると思いますが、生地が2枚重ねで透けにくいです。私がオーダーしたのはアンティーク・グレー。ややグリーンがかったグレーでとても大人っぽい素敵な色。

写真がわかりにくいですが、生地の下に手を入れてます。

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後ろ中心の微妙な位置に洗濯のタグがあるのですが、真っ白なものは、やはりちょっと透けますね。

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心配していた長さですが、前が39cmと短くなっているせいか、思ったより長く感じませんでした。少し落として腰履きしたほうが、よりフレアが抑えられてかっこいい感じになります。すでに通し稽古で着用しましたが、シワもつきにくく、使い勝手も想像通り。

ひとつ気になることといえば、よくストレッチする薄い生地でベルト部分もなく、腰にぴったり添わせて着用するので、腹部の贅肉はやや拾いやすいかも(腰履きの場合は特に)。お腹まわりが気になるお年頃なので、戒めになっていいですけど(笑)

私は身長155cm、割と痩せ型(着画モデルさんほどではないですが)でバレエウェアはだいたいSサイズを選んでます。今回もXS-Sサイズを選びましたが、腰履き前提ならもしかするとワンサイズ上げでもよかったかもしれません。

通し稽古の待ち時間は腰を冷やしたくなくて、レオタードの上からグレーのハイライズのショートスパッツを履き、その上にスカートを重ねていました。ショートスパッツのウエスト部分をスカート上から出して折り返すと、お腹まわり対策にもなります(笑)

想像通り、とても素敵なスカートだったので、普段のレッスンでも活用したいと思います。

おわりに

久々に気分が上がるバレエウェアのお買い物でした。

このスカートの購入者の1/3以上が、リピートするというのも頷ける。さらに、ミニマリスト・バレエスカートのショートバージョンも最近発売されて、そっちも気になっているんですよね。

 
 
 
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しかも6月24日まで、ショッピングアプリ「BASE」限定で5%offクーポンも出ているらしい…

 eleve個人輸入の記事はこちら!

www.balletaddict.com

 *使用感、サイズ感など、あくまでも個人の感想です。

★最後までお読み頂きありがとうございました。